APNOMS 2009 開催報告

(1)会合名称

12th Asia-Pacific Network Operations and Management Symposium (APNOMS) http://www.apnoms.org/2009/

(2)主催者

電子情報通信学会ICM研究会および韓国 KICS (Korea Information Communication Society)・KNOM (Committee of Network Operation and Management of Korea) 委員会の共催

  • 技術共催:IEEE Communications Society
  • 協賛:IEEE CNOM、IEEE APB、TMF、IFIP WG6.6、CIC

(3)運営委員会

General Chair:
Young-Tak Kim (Yeungnam Univ., Korea)
Vice Co-chairs:
Young-Myoung Kim (KT、Korea)
宇野 浩司 (NTT, Japan)
Victor Wu-Jhy Chiu (Chunghwa Telecom、Taiwan)
TPC co-chairs:
Choong Seon Hong (KHU、 Korea)
登内 敏夫(NEC、Japan)
Yan Ma (BUPT, China)
Chi-Shih Chao (Feng Chia Univ., Taiwan)
Poster Co-chairs:
Wang-Cheol Song(Jeju Univ.、Korea)
Marat Zhanikeev (Waseda Univ.、Japan)

この他、Innovation Session, Tutorial、Distinguished Experts Panel、Special Session、Finance、Publicity、Exhibition、Publication、Local Arrangement 等Co-ChairおよびSecretary、International liaisons、Standing committee、Advisory Board、論文査読委員

(4)日時

2009年9月23日-25日

(5)開催場所

Phoenix Island、Jeju(韓国)

(6)参加者(参加国および地域)

218名(14カ国)

Brazil,Canada、Chinese Taipei、China、Finland、France、Ireland、India、Japan、Korea、Pakistan、Poland、Portugal、U.S.A.

(7)プログラム概要

  • チュートリアル: 4講演
  • キーノート: 4講演
  • テクニカル: 10セッション、41講演
  • ポスタ: 2セッション、32件
  • イノベーション:2セッション、9講演
  • スペシャル: 2セッション、8講演
  • 展示デモ: 12件

(8)シンポジウム概要

APNOMSは、ネットワークオペレーションとマネジメントに関して、アジア太平洋地区にて毎年開催されるシンポジウムである。APNOMS2009は第12回目にあたり、"Management Enabling the Future Internet for Changing Business and New Computing Services" のテーマのもと、上記に記載された通り韓国の済州島で開催された。

初日4件のチュートリアルを皮切りに、3日間にわたり各種技術プログラム、展示デモと、多彩なプログラムを遂行した。

キーノートスピーチは、日本、韓国、台湾からの合計4件であり、日本からはNTT西日本の木村氏より" The technological strategy of NTT west group"と題して、NGN等のサービス状況、ホームNW、Green ICTに関する発表があった。

テクニカルセッションにおいては、テーマにあるように、" Management Enabling the Future Internet 〜"に関して、NWの監視計測、障害管理、IPネットワーク管理、自律分散制御、センサNWおよびP2PNW管理、統合NWとトラヒックエンジニアリング、SLAとQoS管理、無線・モバイルNW管理、セキュリティ管理(2セッション)の各セッションで活発な議論がなされた。特に、NWの状態監・計測およびNWセキュリティの論文発表の増加傾向が見られた。本年のテクニカルセッション,ポスターセッション(ショートペーパセッション)の論文はSpringer社よりLNCSシリーズとして出版された(LNCS5787)。またテクカルセッションにおけるBest Paper Awardについては、論文内容とプレゼンテーションの両側面から選考委員が評価を行い、3名の発表者に対し表彰状と賞金を授与した。また、同様のプロセスで学生講演者を対象として、Student Travel Grant Awardsを2件選考し、賞金を授与した。

スペシャルセッションでは、"Future Network Architecture and Management Issues"、"Management of Future Network and Services "のテーマのもと活発な議論を行った。

3 日目の最後のセッションとして恒例のパネルディスカッションが開催され、Future Internet Infrastructure / Servicesの管理における課題等について議論を行った。パネリストと参加者の間でFuture Internet のサービスや網管理制御の要求条件などについていくつかの意見が提起され、本課題の重要性を共有することができた。

尚、展示は12社が参加し、OSS関連の製品、試作品のデモを行った。

2010年はNOMS開催の年にあたるため、次回のAPNOMS2011は、2011年9月21-23日で台北にて開催する予定となっている。