「コミュニティとコミュニケーション」発表募集
HCS研究会(第1種)とVNV研究会(第3種)では,これまで合同研究会の開催を通して,言語コミュニケーションや対話構造,ジェスチャー,パラ言語,メディアを利用した対話環境,コミュニケーション場面における社会心理学的な側面など,幅広い視野に立って人間の言語・非言語コミュニケーション活動に関する研究を議論する機会を恒例化してきました.
昨年は立命館大学のびわこ・くさつキャンパスにおいて16件の一般発表と1件の招待講演が行なわれ,どの発表に対しても深く踏み込んだ実のある議論が繰り広げられました.このような熱い議論が行なわれる背景には,1件あたりの発表時間を30-40分程度(質疑応答込み)と比較的長く確保している点が挙げられます.今年もこの形式を踏襲し,残暑が厳しい中さらに熱の入った活発な議論が行なわれることを期待しています.
つきましては,今年度も下記の期日と場所で,HCS/VNVによる合同研究会を開催いたします.今回は「コミュニティとコミュニケーション」というテーマで,特定のコミュニティでのコミュニケーションの分析や支援を扱った研究発表を積極的に募集します.
「コミュニケーション」は真空で起こるものではなく,リアル/ヴァーチャルな「コミュニティ」を基盤として,そのメンバーが当該コミュニティでの役割や慣習に基づいて行う社会的活動ですが,「どのような性質のコミュニティでのコミュニケーションなのか」といった特徴を具体的な分析につなげていくための方法論については,個々の研究ごとに試行錯誤するしかないというのが現状なのではないかと思います.そこで,今回は例えば次のようなテーマに関係した研究を募集することによって,「コミュニティ」と「コミュニケーション」の関係を多角的に議論するきっかけになればと考えました.
なお,ここでいう「コミュニティ」には,「伝統的地縁コミュニティ」のような実地域社会におけるものだけでなく,「ネットコミュニティ」なども広く含みますが,当該の対象がどのような意味で「コミュニティ」と呼べるのかという点をなるべく意識した研究発表になることを期待しております.もちろん,上記のテーマに限らず,広くさまざまな観点からのご発表が集まり,共に有意義な議論ができればと考えています.
また,このテーマに関連する発表でセッションを構成させていただく予定ですが,このテーマに関わらないヒューマンコミュニケーションやヴァーバル・ノンヴァーバル・コミュニケーションに関連する一般の発表のご応募もお待ちしております.
日頃の研究成果や研究の取り組み状況の報告をこの機会に是非ご発表ください. 皆様からの積極的な発表申し込みをお待ちしております.
○岡本雅史(立命館大)・高梨克也(京大)・榎本美香(東京工科大)・小谷 泉(CSコナン)・山川百合子(茨城県立医療大)
○忽滑谷春佳・坂井田瑠衣・栗本美可子・諏訪正樹(慶大)
○榎本美香(東京工科大)
○平田佐智子(東大)・小松孝徳・中村聡史(明大)・秋田喜美(阪大)・澤井大樹(イデアラボ)
○石川勝彦(熊本県大)・孟 ケンイ・橋彌和秀(九大)
○張 雪梅(広島大)
○永井聖剛(産総研)・本間元康(国立精神・神経医療研究センター)・熊田孝恒(京大)・長田佳久(立教大)
(9) 17:00-17:30, 他者の存在に気づくインタラクションとその過程
○竹内勇剛(静岡大)
○阪田真己子・田中沙織・鈴木紀子(同志社大)
○斎藤博人・瀬戸洋紀・徳永弘子(東京電機大)・秋谷直矩(京大)・武川直樹(東京電機大)
○田和辻可昌・村松慶一(早大)・小島一晃(帝京大)・松居辰則(早大)
○澁澤紗優美・黄 宏軒(立命館大)・林 勇吾(筑波大)・川越恭二(立命館大)
○武田十季・熊野史朗・小笠原隆行・浦 哲也・小林 稔・定方 徹・田中智博(NTT)
○渡部好美(KBS)
○岸本励季・橋彌和秀(九大)
○小澤邦昭・仙石淳子・内藤正美(東京女子大)・小幡亜希子・木戸邦彦(日立)・尾形 勇・金澤恒雄(エクセル)
○代蔵 巧・棟方 渚・小野哲雄(北大)・児玉 敬・御子柴憲彦・山下昌哉(旭化成新事業本部融合ソリューション研)
○棟方 渚・櫻井高太郎(北大)・児玉 敬・御子柴憲彦・山下昌哉(旭化成)
○祖父江翔太・伊藤 昭・寺田和憲(岐阜大)
○大本義正・笹倉隆史・周藤沙月・西田豊明(京大)
一般講演 発表 20 分 + 質疑応答 10 分