HCS 2010年8月研究会: HCS & VNV 合同研究会

ご案内

 HCS研究会(第1種)とVNV研究会(第3種)では,これまで合同研究会の開催を通して,言語コミュニケーションや対話構造,ジェスチャー,パラ言語,メディアを利用した対話環境,コミュニケーション場面における社会心理学的な側面など,幅広い視野に立って人間の言語・非言語コミュニケーション活動に関する研究を議論の機会を恒例化してきました.昨年は京都・嵯峨野において11件の一般発表と招待講演およびパネルディスカッションが行なわれ,どの発表に対しても深く踏み込んだ実のある議論が繰り広げられました.このような熱い議論が行なわれる背景には,1件あたりの発表時間を40分程度(質疑応答込み)と比較的長く確保している点が挙げられます.今年もこの形式を踏襲し,残暑が厳しい中さらに熱の入った活発な議論が行なわれることを期待しています.

 つきましては下記の期日と場所においてHCS/VNVによる合同研究会(テーマ:「言語コミュニケーションとそのフィールド」)を開催いたしますので,日頃の研究成果や研究の取り組み状況の報告をこの機会に是非ご発表ください.今回は,筑波大学の葛岡英明先生による人とロボットによる身体表現を通したコミュニケーションに関する招待講演も予定されています.また,現地での特別企画も予定しています.

 皆様からの積極的なお発表申し込みをお待ちしております.このテーマに関連する発表でセッションを構成させていただく予定ですが,もちろん,このテーマに関わらないューマンコミュニケーションやヴァーバル・ノンヴァーバルなコミュニケーションに関連する一般の発表のご応募もお待ちしております.

原稿について

プログラム

8月27日(金) 午後 (13:00〜17:30)

−−− 委員長挨拶 ( 10分 ) −−−

(1) 13:10 - 14:20
[招待講演]工学と社会科学による共同研究の実践 (Data Collection, Analysis and Evaluation in CSCW Research)
○葛岡英明(筑波大)

−−− 休憩 ( 10分 ) −−−

(2) 14:30 - 15:10
失敗するエージェントへの教示者の行動命令の分析
○中谷 仁・荒木 修・西垣貴央・植村竜也・左 祥・尾関基行・岡 夏樹(京都工繊大)

(3) 15:10 - 15:50
透過する身体を用いた実世界型エージェントの提案
○大澤博隆(NII)・Thibault Voisin・今井倫太(慶大)・山田誠二(NII)

(4) 15:50 - 16:30
介護者どうしの会話に現れる身体化された知識 〜 カンファレンスにおけるジェスチャーの相互作用 〜
○細馬宏通・中村好孝・城 綾実(滋賀県立大)・吉村雅樹(京都工繊大)

ラボツアー&懇親会

8月28日(土) 午前 (09:30〜11:30)

(5) 09:30 - 10:10
職場における対人葛藤と解決方略としてのアサーション 〜 上司に異見を述べる場面の事例から 〜
○大沢裕子(早大)

(6) 10:10 - 10:50
外傷性脳損傷者の自殺問題のとらえ方 〜 インタビュー談話からの分析 〜
○松岡恵子,小谷 泉,山里道彦,金 吉晴

(7) 10:50 - 11:30
知識が意味と結びつくメカニズムについて(デジタル言語学) 〜 ことばの知識はすべて表現型であり、遺伝子型である意味に変換する必要がある 〜
○得丸公明(システムエンジニア)

8月28日(土) 午後 (12:40〜16:20)

(8) 12:40 - 13:20
対話における共感状態の音声情報からの推定
○高 亜罕・大野ゆう子・林 良彦(阪大)

(9) 13:20 - 14:00
3人会話における「場の活性度」の自己と第三者の評価の比較
○梶村康祐・高嶋和毅(阪大)・前田貴司(京セラ)・山口徳郎(OKI)・北村喜文(東北大)・岸野文郎(関西学院大)・前田奈穂・藤原 健・横山ひとみ・大坊郁夫(阪大)

(10) 14:00 - 14:40
発話志向態度の表出・理解と発話調整に基づく話者交替分析 〜 3人会話における「話したい/聞きたい」態度表出の効用 〜
○徳永弘子・武川直樹・寺井 仁・湯浅将英(東京電機大)

−−− 休憩 ( 10分 ) −−−

(11) 14:50 - 15:30
遠隔接触場面の談話分析
○尹 智鉉(日大)

(12) 15:30 - 16:10
Webサイト上の苦情投稿に対する企業の返答文 〜 謝罪における談話機能と談話構造 〜
大沢裕子・郷 亜里沙・○安田励子(早大)

−−− 委員長挨拶 ( 10分 ) −−−

一般講演:発表 30 分 + 質疑応答 10 分

◎27日研究会終了後,ささやかな懇親会を予定していますので御参加ください.
◎この研究会はHCSとVNVとの共同企画です.原稿はHCSで発表されたものとして印刷されます.


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