「電気・電子機器のEMCワークショップ」
− EMC設計・評価のためのシミュレーション問題 −

ご案内

 恒例となりました「電気・電子機器のEMCワークショップ」を開催いたします.今回の主テーマは, 「EMC設計・評価のためのシミュレーション問題」です.

 電子機器のEMC問題の抜本的解決策として,EMCシミュレーション技術に対する期待が高まっています.また,EMI測定へのシミュレーション技術の応 用も期待されています.

 各種の回路シミュレータや電磁界シミュレータ,EMIシミュレータが開発され,機器開発への導入が始まっていますが,「導入はしてみたもののうまく使え ない」「実際の問題に対する活用が難しい」といった声も多く聞かれます.

 これまでにもシミュレーションの原理的解説や適用例の報告は数多く見られますが,「正しいシミュレータの使い方は?」「適用時の問題点は?」といった本 当に知りたいことはなかなか分かりません.

 本企画では,チュートリアル講演としてこの分野の第一人者に,実際の設計問題への適用法を中心に解説いただきます.参加者からの質問に対しての回答と解 説もお願いする予定です.

 また,「EMC設計・対策技術」,「EMC規格の動向」も企画しています.大学,官公庁,メーカーの研究者,技術者が一堂に会し,活発に意見交換する場 を設けますので,奮ってご参加頂きますようご案内申し上げます.
期日:平成11年11月11日(木)、12日(金)
会場:湯沢グランドホテル
 (〒949-6101 新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢2494 TEL(0257)84-2351)
テーマ
(1)EMC設計・評価のためのシミュレーション問題
  (1)チュートリアル講演
   (EMC設計のためのモーメント法/EMC設計のためのFDTD法)
(2)解説とパネルディスカッション
(2)EMC設計・対策技術
   (金属板が近接したプリント基板のEMI解析/EMC設計CAD
                        /新素材のEMC設計への応用)
(3)規格の動向
 (EMC試験所認定制度の功罪/現状のNSAの問題点とCISPR案について)
定員:100名程度
参加費:28,000円を予定(参加費10,000円(資料代含む)、
                懇親会6,000円、宿泊費12,000円)

【問い合わせ・申し込み先】

〒247-8501 神奈川県鎌倉市大船5−1−1
三菱電機(株)情報技術総合研究所 アンテナ部
              岡 尚人
                 申 し込み用紙
主催:環境電磁工学研究専門委員会 (委員長 上 芳夫)
 

プログラム(予定)

11日(木)
[チュートリアル講演]
(1)「EMC設計のためのモーメント法」 澤谷邦男先生(東北大)
(2)「EMC設計のためのFDTD法」  宇野 亨先生(東京農工大)
[解説とパネルディスカッション]
           澤谷先生・宇野先生・上先生・和田先生
[規格の動向―1]
「EMC試験所認定制度の功罪」  秋間 誠氏 (日本EMCラボラトリ)
11月12日  9:00〜
[EMC設計・対策技術] 
(1) 「金属板が近接したプリント基板のEMI解析」溝口 聡氏
                      (東芝CAEシステムズ)
(2) 「EMC設計CAD」            福本幸弘氏(松下電器産業)
(3) 「新素材のEMC設計への応用」      堀田幸雄氏
             (トーキン・イ・エム・シ・エンジニアリング)
 全体討論 
[規格の動向―2]
「現状のNSAの問題点とCISPR案について」−CISPR/A/201CDVに基づくサイトアッテネーション検証実験報告−
                   篠崎 厚志氏(セイコーエプソン)