大会企画一覧


2011年ソサイエティ大会

シンポジウム企画「マルチアンテナ電波応用技術」

  • 日時: 2011年9月13日 14:15-17:00, 9月14日 9:00-12:10
  • 場所: 北海道大学
  • オーガナイザ: 山田 寛喜(新潟大),西森 健太郎(新潟大)
  • 発表件数: 13件
  • 参加者: 約70名

提案趣旨

MIMOセンサによる電波セキュリティ技術やMIMOレーダなど,従来のMIMO通信やDOA推定のさらなる高度化を目指した応用研究が活発化してきています.これらの研究は,アンテナ・電波伝搬・システムの三者が密接に絡んだ分野といえます.本シンポジウムでは,通信,非通信応用に関わらず,MIMOやアレーアンテナを用いた電波システムのさらなる発展を目指した研究を広く募集し,現状の技術課題と今後の展望について総合的に議論します.

開催報告

本シンポジウムでは,通信,非通信に限定せず,幅広い分野のマルチアンテナ電波システムに関する講演を広く募集した.その結果,セキュリティや人々の活動を把握することを目的としたMIMO・アレーセンサ,電波伝搬を利用した暗号鍵,分散アレー等におけるMIMO通信の特性評価,高分解能イメージングやキャリブレーション手法など,マルチアンテナ電波システムを用いた13件に及ぶ様々な最新の研究成果が発表された.

2011年総合大会

シンポジウム企画「高度な空間信号処理技術を実現するためのフェージングエミュレータ技術-MIMO対応空間接続フェージングエミュレータ技術-」

  • 日時: 2011年3月15日(火) 13:00-17:00 (予定)
  • 場所:東京都市大学 世田谷キャンパス
  • オーガナイザー:藤井 輝也 (ソフトバンクモバイル)

提案趣旨

次世代移動体通信方式では,MIMO等の空間信号処理技術が精力的に研究されている.高度な空間信号処理技術を評価するためには,電波の到来方向や強さが時々刻々変化する伝搬変動を再現できる電波伝搬シミュレータが必要である.従来の同軸ケーブルで送受信間を接続する電波伝搬シミュレータに代わって,実際に使用するアンテナを用いて空間を介して送受信間を接続する空間接続フェージングエミュレータ(OTA: Over The Air)の検討が精力的に進められている.本シンポジウムでは無線伝送技術開発者の目線に立ち,空間接続フェージングエミュレータ技術,特にMIMOを対称としたMIMO OTA技術について討論する.

実施報告

MIMO 等の空間信号処理技術が不可欠な次世代移動体通信方式では,実際に使用するアンテナを用いて空間を介して送受信間を接続する空間接続フェージングエミュレータが不可欠です.本シンポジウムでは無線伝送技術開発者の目線に立ち,空間接続フェージングエミュレータ技術について討論する予定でした.しかしながら,3月11日の東日本大震災により総合大会が中止となり,本シンポジュームも中止となりました.講演は5件の依頼講演と4件の一般公募講演の計9件の講演を行う予定でした.一般公募講演件数が4件と当初想定した件数(2件程度)よりも多く集まり,この分野の関心の高さが伺われました.今後,本シンポジュウムの全部または一部講演(例えば,依頼講演)に関しては,「復活講演」の可能性を議論頂ければと考えます.

シンポジウム企画「未来の通信と社会を支える無線電力伝送技術」

  • 日時:2011年3月16日(水) 10:20-16:50, 3月17日(木) 9:55-12:00 (予定)
  • 場所:東京都市大学 世田谷キャンパス
  • オーガナイザ:藤野 義之 (NICT),西野 有 (三菱電機)

実施報告

無線電力伝送技術は,従来から使われているマイクロ波による伝送のほか,近年急激に立ち上がりつつある電磁誘導型や共鳴型等の新たな手法の研究が進捗しつつある.これらの技術は一方では家庭内の電源を含めたワイヤレス化から,宇宙太陽発電衛星に至るまで,幅の広い応用分野と広大な市場の可能性を秘めている.本シンポジウムにおいては,これらの未来の通信と社会の足回りを支える無線電力伝送技術について,広く講演を募集し,17件の講演応募があった.


Last-modified: 2012-05-01 (火) 05:52:02