テーマ:「ソフトウェア開発と機械学習および一般」 bookmark

電子情報通信学会 人工知能と知識処理研究会の7月研究会では、「ソフトウェア開発と機械学習」および一般と題して、ソフトウェア開発のための機械学習(機械学習を利用して ソフトウェア開発や開発者のデータを分析する等)及び、機械学習のためのソフトウェア工学(機械学習を行うソフトウェアを開発するための方法論を整備する 等)といった、ソフトウェア開発と機械学習に関する論文を広く募集いたします。

これまでソフトウェア開発のための様々な方法論が提案されているものの、ソフトウェア開発が期限までに終わらない、品質が悪い、ソフトウェア自 体は正しく開発されたのにビジネスに貢献しない、といった事例が現在でも発生しています。ソフトウェア開発を成功させるために、これまで蓄積されてきた開 発に関するデータや、人々の要求に関するデータを機械学習を用いて分析する試みが行われています。たとえば現在多くのオープンソースソフトウェア開発にお いてソースコードやバグ等の情報が公開されており、これらのデータを活用することで、高い品質を実現するための知見を得ることができます。また、IoT技 術等を用いて開発者の人間関係や心理状況を分析し、開発チームの状態を明らかにすることも考えられます。

一方、機械学習を行うソフトウェア開発が近年増加しています。しかし、機械学習ありきで要求が不明確である、品質評価手法が確立されていない、 保守が難しいといった課題が明らかになりつつあります。そのため、機械学習を導入するための方法論や枠組みについての提案がなされています。

このような研究を加速するため、ソフトウェア開発と機械学習を対象とした、様々な取り組みについての発表を募集いたします。たとえば、

  • ソフトウェア開発のための機械学習
    • 自然言語解析技術
    • ソーシャルメディアデータ分析
    • 工数見積り
    • コードクローン検知
    • コーディング支援
    • バグモジュール予測
    • 脆弱性検知
    • コミュニケーション分析
    • ウェアラブルセンサ技術
  • 機械学習のためのソフトウェア工学
    • ゴール指向要求分析
    • 仕様化技術
    • 前処理技術
    • 開発プロセス
    • フレームワーク
    • ハイパーパラメータチューニング
    • 品質評価
    • テスト技法
    • 運用、保守
    • 教育、教材

など、上記に関わらず、ソフトウェア開発や機械学習を意識したものであれば何でも構いません。さらに、本テーマとは別に、人工知能と知識処理一般のご発表も大歓迎ですので奮ってお申し込み下さい。

また、情報交換会を研究会終了後に予定しています。こちらへの参加もどうぞよろしくお願いいたします。

日程と会場 bookmark

日程:2019年7月22日(月)
会場:〒040-0011 北海道函館市本町24番1号 シエスタハコダテ4階
        函館コミュニティプラザ Gスクエア イベントスペースB      

プログラム(案) bookmark

会場のGスクエア「イベントスペースB」は10時開場です。
早くお越しくださった方はGスクエアオープンスペース等の場所でお待ちいただければと思います。

セッション1 (10:10~11:50) bookmark

  • 10:10-10:30
    深層ニューラルネットワークを用いたシーンラベリングに適したクラスラベル付き訓練データの生成
    ○茂木悠一朗・村上 真(東洋大)
  • 10:30-10:50
    大学祭における急な状況の変化にも柔軟に対応可能なシミュレーションに基づく最適人材分配システムの試作
    ○石原康聖・福田直樹(静岡大)
  • 10:50-11:10
    Generative Adversarial Networksを用いた人物動作生成モデルの構築
    ○塩原 歩・村上 真(東洋大)
  • 11:10-11:30
    機械学習の解釈手法を利用したレビュー分析
    ○小野川稜之・清 雄一・田原康之・折原良平・大須賀昭彦(電通大)
  • 11:30-11:50
    辺削除と頂点併合によるグラフ系列クラスタリングの高速化
    ○木村至貴・猪口明博(関西学院大)

--- 昼食休憩 ( 70分 ) --- bookmark

セッション2 (13:00~14:20) bookmark

  • 13:00-13:20
    ひろがるAR絵本のための演出作成支援機構の拡張について
    ○片岡 瞳・大囿忠親・新谷虎松(名工大)
  • 13:20-13:40
    戦略的行動をとるネットワーク上における自己評価計算モデルの拡張に基づくフォロー先推薦機構の検討
    ○松下拓真・福田直樹(静岡大)
  • 13:40-14:00
    中学生の授業振り返り文の特徴を利用した成績推定
    ○細谷桃子・峯 恒憲(九大)
  • 14:00-14:20
    自然言語による交渉対話における論点の重みと成否の自動推定
    ○山口篤季・岩佐幸翠・藤田桂英(東京農工大)

--- 休憩(15分)--- bookmark

セッション3 (14:35~16:15) bookmark

  • 14:35-14:55
    心理的効果を用いた人間とエージェントの繰り返し交渉戦略
    ○松下昌悟・藤田桂英(東京農工大)
  • 14:55-15:15
    複数回交渉問題における多腕バンディットアルゴリズムを用いたメタ交渉戦略の効果
    ○川田涼平・藤田桂英(東京農工大)
  • 15:15-15:35
    連続協力ゲームにおける提携の多様性を考慮した提携形成シミュレーション機構の試作
    ○堀江将章・福田直樹(静岡大)
  • 15:35-15:55
    複数種類のコミュニケーション方法を考慮したCooperative Multi-agent Reinforcement Learningの協調的ゲーム環境への適用に関する一考察
    ○筒井壮太郎・福田直樹(静岡大)
  • 15:55-16:15
    アイテム密度に応じて分割されたオートエンコーダによる推薦システム
    ○谷岡 豪・猪口明博(関西学院大)

--- 休憩(15分)--- bookmark

セッション4 (16:30~17:50) bookmark

  • 16:30-16:50
    サイバー攻撃内容の自動生成における部分観測マルコフ決定過程の適用法
    ○伊神和馬・八槇博史(電機大)
  • 16:50-17:10
    AR環境における記号理解のための学習データ生成手法の検討
    ○鈴木涼介・大囿忠親・新谷虎松(名工大)
  • 17:10-17:30
    オフィス向けAIサービスシステムにおけるビジネスITアライメントモデルの作成手法
    ○竹内広宜(武蔵大)・山本修一郎(名大)
  • 17:30-17:50
    多品目同時補充問題における倉庫キャパシティプラニング ~ ガウス過程回帰による効率的なコスト試算アプローチ ~
    ○末次浩詩・成末義哲・森川博之(東大)

17:50-18:45 研究会専門委員会 bookmark

19:00~情報交換会 bookmark

参加費 bookmark

 電子化に伴い、発表・聴講にかかわらず参加費が必要です。ただし、学生でかつ電子版技術研究報告のダウンロード権が不要な場合は、発表・聴講にかかわらず参加費は無料です。
 年間登録されてない場合は、下記リンクから参加費についてのリンクを辿られオンライン決済を利用されると、若干、割引が受けられます。

問い合わせ先 bookmark

清 雄一
電気通信大学 大学院情報理工学研究科情報学専攻
E-mail: seiuny |at| uec.ac.jp