講演抄録/キーワード |
講演名 |
2018-03-02 10:55
過電圧スケーリングを用いた不正確計算による消費電力削減の検討 ○佐藤雅紘・増田 豊・橋本昌宜(阪大) VLD2017-123 |
抄録 |
(和) |
近年の半導体プロセスの微細化に伴い,素子特性のばらつきが顕在化している.従来設計では,ばらつきを考慮したワーストケースを想定してマージンが付与され,消費電力,回路面積及びコストを増大させていた.そこでマージンを削減しながら,回路を正常動作させる設計手法として,近似コンピューティングが有望視されている.ここで,正常動作とは,アプリケーションが目的を達成できる範囲で計算が行われることを表す.本論文では,マージンを果敢に削減する手法として過電圧スケーリングに注目し,その消費電力削減効果を高める回路設計手法を議論する.回路設計手法として適応的スラック割り当てに着目する.故障率の高い FF(Flip Flop) のセットアップスラックを大きく設計し故障率を低下させ,逆に故障率の低い FF のスラックを小さく設計して面積と電力を削減する手法である. しかし,この従来の適応的スラック割り当ての研究では,FFで発生する遅延故障全てが計算結果を劣化させると考えていた.しかし近年,画像処理や機械学習など,多少の計算の誤りが許容されるアプリケーションが増えている.本論文では,各FFの実行結果への影響を考慮した適応的スラック割り当てを考え,消費電力の削減を実験的に確認した. |
(英) |
(Not available yet) |
キーワード |
(和) |
過電圧スケーリング / 適応的スラック割り当て / 消費電力 / 不正確計算 / 近似コンピューティング / / / |
(英) |
/ / / / / / / |
文献情報 |
信学技報, vol. 117, no. 455, VLD2017-123, pp. 205-210, 2018年2月. |
資料番号 |
VLD2017-123 |
発行日 |
2018-02-21 (VLD) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
PDFダウンロード |
VLD2017-123 |