講演抄録/キーワード |
講演名 |
2018-02-19 10:30
受付ロボットに対する通行者が抱く対話意志の予測とその心理的効果 ○尾崎安範・石原達也・松村成宗・布引純史(NTT) PRMU2017-151 CNR2017-29 |
抄録 |
(和) |
労働人口が年々減少している我が国では,ホテルや飲食店等の受付や接客業務において経営者や労働者をサポートするために,ロボット等が利用されていくと予測されている.現状の受付等のシステムにおいては,お客様がタブレット等に操作入力をし,接客サービスを受動的に提供する形態が主流である.しかし,現状よりも満足度の高い接客を行うためには,お客様を認識し,「適切」な働きかけのもとでロボット等のシステムがサービスを能動的に提供する必要があると我々は考えている. 本研究では,受付を一つのケーススタディとして選定し,受付利用を要望する人と要望しない人とを識別することを,はじめの目的とする.ついで,お客様の状態に応じたロボット等のシステムによる「適切」な働きかけを分析し,その実現もめざす.本論文では,その研究の基礎検討として,既存の行動観察結果に基づいて,受付を利用する人と利用しない人の状態を状態遷移モデルで表現し,当該モデルの妥当性と有益性の評価を行った.具体的には,受付の模擬環境を用意し,RGB-Dセンサにより受付付近にいる人を測定し,当該モデルにより予測された状態に応じて,該当者へシステムが働きかける実験を行った. この結果,本実験においては,受付利用を要望する人と要望しない人とを,提案モデルにより,すべて正しく識別できる見通しを得た.また,受付を要望しない人に対し,働きかけを行わないことで,統計的有意に不快な感情を与えないことがわかった.以上の結果を踏まえ,はじめの目的は達成されたと結論づけた.今後は,お客様の状態に応じてロボット自身が「適切」な働きかけを発見する手法を開発することを目指している. |
(英) |
(Not available yet) |
キーワード |
(和) |
ヒューマンロボットインタラクション / 意志決定 / ユーザビリティ / RGB-Dセンサ / / / / |
(英) |
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文献情報 |
信学技報, vol. 117, no. 443, CNR2017-29, pp. 37-44, 2018年2月. |
資料番号 |
CNR2017-29 |
発行日 |
2018-02-12 (PRMU, CNR) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
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PRMU2017-151 CNR2017-29 |
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