講演抄録/キーワード |
講演名 |
2016-03-23 13:35
GPGPUによる刺激から神経活動までを再現するシミュレーションの高速化 ○藤田一寿(津山高専/電通大)・阿部祐貴・小野寺洸哉・樫森与志喜(電通大) NC2015-84 |
抄録 |
(和) |
神経ネットワークの処理メカニズムを理解するためには,刺激の特徴を理解した上で神経活動を解析する必要がある.しかし,刺激の様子を実験により詳しく知ることが出来る感覚系ばかりではない.本研究で取り扱う電気感覚の刺激は測定が難しく,実環境における実験では実際に受容器で受ける刺激の詳細は分からない.そこで,我々は計算機シミュレーションにより電気感覚における刺激の詳細を探ってきた.しかし,複雑な環境における刺激の計算は極めて計算時間が長く,現実的な時間では計算結果を得ることが難しかった.そのため,高速計算の技術が必要となった.そこで注目したのがGPGPUである.近年nVidia社のCUDAやOpen CLなどGPUを通常の計算に用いるGPGPUの環境が整い,様々な科学技術計算で使用されている.本研究では,GPGPUによる刺激の計算の高速化とそれを処理する神経活動のシミュレーションの高速化を目的とする.特に,本発表ではCPU向けおよびGPU向けに並列化されたプログラムを作成し,それらの計算時間の特徴の調査と比較を行った結果を報告する. |
(英) |
It is important to know details of a sensory stimulus for understanding a nervous system. However, it is difficult to measure a stimulus received by an organism in the real world. Here we used computer simulation to investigate details of a stimulus. However, to calculate a stimulus generated from complex situation, we waste much calculation time. The purpose of this study is to accelerate computer simulation of a sensory stimulus and neural activity. To address this issue, we applied GPGPU (General Purpose computing on Graphical Processing Unit). We achieved acceleration of computation of a stimulus and neural activity by GPGPU. |
キーワード |
(和) |
GPGPU / 高速化 / 電気感覚 / シミュレーション / / / / |
(英) |
GPGPU / Acceleration / Electrosensory / Simulation / / / / |
文献情報 |
信学技報, vol. 115, no. 514, NC2015-84, pp. 83-88, 2016年3月. |
資料番号 |
NC2015-84 |
発行日 |
2016-03-15 (NC) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
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NC2015-84 |