| 電子情報通信学会 研究会発表申込システム 講演論文 詳細 |
技報閲覧サービス [ログイン] 技報アーカイブ |
| トップに戻る | 前のページに戻る | [Japanese] / [English] |
| 講演抄録／キーワード | ||
| 講演名 | 2015-12-19 14:25 ラット聴覚皮質における音誘発応答の脳領域および層依存性 ○羽賀健亮・舘野 高・西川 淳（北大）  NC2015-49 |
|
| 抄録 | （和） | 脳において音の情報処理を司る聴覚皮質は複数の脳領域および6層構造で構成されているが，こうした構造的特徴と聴覚情報処理機構との関係は十分に解明されていない．本研究では，麻酔下のラット聴覚皮質において，局所電場電位(LFP: Local Field Potential)のピーク逆転現象を利用して層を同定し，フラビン蛍光蛋白質イメージングにより脳領域A1およびAAFを同定した上で，16-chシリコン電極をそれぞれの領域へ刺入し，様々な音刺激に対する誘発神経応答を各層から網羅的に計測した．周波数音圧応答領域（FRA: Frequency Response Area）と時間周波数受容野（STRF: Spectro-Temporal Receptive Field）を算出することで個々の神経細胞の聴覚応答特性の領域および層依存性を評価したところ，入力層である4層と比べて2/3層では，潜時が長くて帯域幅が狭いことが分かった．4層と比べて5/6層では，潜時が長くて持続時間が短かった．また，A1と比べてAAFでは音圧に対する聴覚閾値が高く，帯域幅が狭かった．さらに，AAFの2/3層および4層では，潜時が長い別の成分も含まれることがあることが分かった．以上の結果は，4層→2/3層→5/6層とA1→AAFという2つの情報の流れを利用して周波数情報の抽出が階層的に行われ，特に2/3層および4層は他領域との情報統合にも関与していることが示唆される．こうした知見を深めていくことで，聴覚皮質がその構造的特徴をどのように活かして複雑な聴覚情報処理の機能を実現しているのかを解明することができると期待される． |
| （英） | The auditory cortex has an important role for auditory processing in the brain. Although the auditory cortex has multi layers and sub-field structure, a little is known about the relationship between the structure and functions in the auditory processing. In the present study, using local field potential (LFP) recording and flavoprotein optical imaging, we respectively identified layers and cortical fields, and recorded auditory neural response in the targeted layers and fields. Calculating frequency response areas (FRAs) and spectro-temporal receptive fields (STRFs) enabled us to analyze the differences in auditory response properties among layers and/or fields. As a result, layer 2/3 (L2/3) had long latency and narrow frequency-band properties compared to those of layer 4 (L4), which is the recipient layer in the auditory cortex. Layer 5/6 (L5/6) had long latency and duration. In addition, AAF has high auditory threshold and narrow band property. These results indicate that the main information flow was in order of L4→L2/3→L5/6 and A1→AAF, accompanying with frequency extraction. Especially, L2/3 and L4 might be involved in interacting with other cortical fields. These results will help us to realize the auditory processing in the auditory cortex, taking into account the function of hierarchical laminar and sub-field structure. | |
| キーワード | （和） | 聴覚皮質 / 周波数音圧応答領域 / 時間周波数受容野 / 層依存性 / 領域依存性 / / / |
| （英） | auditory cortex / spectro-temporal receptive field / frequency response area / laminar dependence / cortical field dependence / / / | |
| 文献情報 | 信学技報, vol. 115, no. 384, NC2015-49, pp. 19-24, 2015年12月. | |
| 資料番号 | NC2015-49 | |
| 発行日 | 2015-12-12 (NC) | |
| ISSN | Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 | |
| 著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します．(許諾番号：10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) | |
| PDFダウンロード | NC2015-49 |
|
| 研究会情報 | |
| 研究会 | MBE NC |
| 開催期間 | 2015-12-19 - 2015-12-19 |
| 開催地（和） | 名古屋工業大学 |
| 開催地（英） | Nagoya Institute of Technology |
| テーマ（和） | ME, 一般 |
| テーマ（英） | |
| 講演論文情報の詳細 | |
| 申込み研究会 | NC |
| 会議コード | 2015-12-MBE-NC |
| 本文の言語 | 日本語 |
| タイトル（和） | ラット聴覚皮質における音誘発応答の脳領域および層依存性 |
| サブタイトル（和） | |
| タイトル（英） | Differences of auditory neural responses among cortical fields and layers in the rat auditory cortex |
| サブタイトル（英） | |
| キーワード(1)（和/英） | 聴覚皮質 / auditory cortex |
| キーワード(2)（和/英） | 周波数音圧応答領域 / spectro-temporal receptive field |
| キーワード(3)（和/英） | 時間周波数受容野 / frequency response area |
| キーワード(4)（和/英） | 層依存性 / laminar dependence |
| キーワード(5)（和/英） | 領域依存性 / cortical field dependence |
| キーワード(6)（和/英） | / |
| キーワード(7)（和/英） | / |
| キーワード(8)（和/英） | / |
| 第1著者 氏名（和/英/ヨミ） | 羽賀 健亮 / Takeaki Haga / ハガ タケアキ |
| 第1著者 所属（和/英） | 北海道大学 (略称： 北大) Hokkaido University (略称： Hokkaido Univ.) |
| 第2著者 氏名（和/英/ヨミ） | 舘野 高 / Takashi Tateno / タテノ タカシ |
| 第2著者 所属（和/英） | 北海道大学 (略称： 北大) Hokkaido University (略称： Hokkaido Univ.) |
| 第3著者 氏名（和/英/ヨミ） | 西川 淳 / Jun Nishikawa / ニシカワ ジュン |
| 第3著者 所属（和/英） | 北海道大学 (略称： 北大) Hokkaido University (略称： Hokkaido Univ.) |
| 第4著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第4著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第5著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第5著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第6著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第6著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第7著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第7著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第8著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第8著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第9著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第9著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第10著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第10著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第11著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第11著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第12著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第12著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第13著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第13著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第14著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第14著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第15著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第15著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第16著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第16著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第17著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第17著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 第18著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
| 第18著者 所属（和/英） | (略称： ) (略称： ) |
| 講演者 | 第1著者 |
| 発表日時 | 2015-12-19 14:25:00 |
| 発表時間 | 25分 |
| 申込先研究会 | NC |
| 資料番号 | NC2015-49 |
| 巻番号（vol） | vol.115 |
| 号番号（no） | no.384 |
| ページ範囲 | pp.19-24 |
| ページ数 | 6 |
| 発行日 | 2015-12-12 (NC) |
[研究会発表申込システムのトップページに戻る]