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| 講演抄録／キーワード | ||
| 講演名 | 2013-08-03 14:55 日本語の関係節処理における線形的距離の効果について ○柴田奈津美（獨協大）・金 蘭・広瀬友紀（東大）  TL2013-18 |
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| 抄録 | （和） | 関係節の処理負荷に関して、これまで埋語（filler）と空所（gap）の構造的距離が長いほど処理負荷が増大するという構造的距離仮説と埋語と空所の線形的距離が長いほど処理負荷が増大するという線形的距離仮説が提唱されている。日本語の主語関係節と目的語関係節の処理速度を比較した先行研究では、後者の方が読み時間が長いという、線形的距離仮説の予測に反する結果が得られている。しかしながら、先行研究では構造の異なる二つの文を用いているため、線形的距離の効果を独立して検証したことにはなっていない。本研究では、間接目的語を抜き出した関係節構文を用いて12名の日本語母語話者を対象に自己ペース読文課題（self-paced reading task）を行い、線形的距離仮説の妥当性を検証した。実験の結果、線形的距離の長い文の読み時間が線形的距離の短い文に対して長かった。これは線形的距離仮説そのものが埋語-空所の処理負荷に直接関係があることを改めて示す結果であった。 |
| （英） | Two hypotheses have figured prominently in research on the processing of relative clauses: the structural distance hypothesis and the linear distance hypothesis The structural distance hypothesis predicts that the longer the structural distance between a filler and a gap is, the heavier the processing cost becomes. On the other hand, the linear distance hypothesis claims that the linear distance between a filler and a gap is responsible for the processing cost of a relative clause. Some previous experimental studies compared reading times for subject and object relative clauses in Japanese, and found that the latter requires longer reading times. While the previous findings seem to provide support in favor of the structural distance hypothesis over the linear distance hypothesis, they do not immediately falsify the latter since the effects of linear distance might have been masked by the effects of structural distance. The present study investigates whether the linear distance also has an effect on the processing of relative clauses. Using a self-paced reading task, we measured reading times for indirect object relative clauses, and found that sentences with a longer filler-gap linear distance require longer reading times than those with a shorter filler-gap linear distance. These results comport well with the linear distance hypothesis, suggesting that the linear distance between a filler and a gap is closely related with the processing cost of relative clauses. | |
| キーワード | （和） | 関係節 / 線形的距離仮説 / 日本語 / 処理負荷 / 自己ペース読文課題 / / / |
| （英） | Relative clause / Linear Distance Hypothesis / Japanese / Processing cost / Self-paced reading task / / / | |
| 文献情報 | 信学技報, vol. 113, no. 174, TL2013-18, pp. 25-28, 2013年8月. | |
| 資料番号 | TL2013-18 | |
| 発行日 | 2013-07-27 (TL) | |
| ISSN | Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 | |
| 著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します．(許諾番号：10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) | |
| PDFダウンロード | TL2013-18 |
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| 研究会情報 | |
| 研究会 | TL |
| 開催期間 | 2013-08-03 - 2013-08-04 |
| 開催地（和） | 関西学院大学 大阪梅田キャンパス |
| 開催地（英） | Kwansei Gakuin University, Osaka Umeda Campus |
| テーマ（和） | 人間の言語処理と学習 |
| テーマ（英） | Language Processing and Learning |
| 講演論文情報の詳細 | |
| 申込み研究会 | TL |
| 会議コード | 2013-08-TL |
| 本文の言語 | 日本語 |
| タイトル（和） | 日本語の関係節処理における線形的距離の効果について |
| サブタイトル（和） | |
| タイトル（英） | Effects of linear distance on the processing of Japanese relative clauses |
| サブタイトル（英） | |
| キーワード(1)（和/英） | 関係節 / Relative clause |
| キーワード(2)（和/英） | 線形的距離仮説 / Linear Distance Hypothesis |
| キーワード(3)（和/英） | 日本語 / Japanese |
| キーワード(4)（和/英） | 処理負荷 / Processing cost |
| キーワード(5)（和/英） | 自己ペース読文課題 / Self-paced reading task |
| キーワード(6)（和/英） | / |
| キーワード(7)（和/英） | / |
| キーワード(8)（和/英） | / |
| 第1著者 氏名（和/英/ヨミ） | 柴田 奈津美 / Natsumi Shibata / シバタ ナツミ |
| 第1著者 所属（和/英） | 獨協大学 (略称： 獨協大) Dokkyo University (略称： Dokkyo Univ.) |
| 第2著者 氏名（和/英/ヨミ） | 金 蘭 / Lan Jin / キン ラン |
| 第2著者 所属（和/英） | 東京大学 (略称： 東大) The University of Tokyo (略称： Univ. of Tokyo) |
| 第3著者 氏名（和/英/ヨミ） | 広瀬 友紀 / Yuki Hirose / ヒロセ ユキ |
| 第3著者 所属（和/英） | 東京大学 (略称： 東大) The University of Tokyo (略称： Univ. of Tokyo) |
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| 講演者 | 第1著者 |
| 発表日時 | 2013-08-03 14:55:00 |
| 発表時間 | 25分 |
| 申込先研究会 | TL |
| 資料番号 | TL2013-18 |
| 巻番号（vol） | vol.113 |
| 号番号（no） | no.174 |
| ページ範囲 | pp.25-28 |
| ページ数 | 4 |
| 発行日 | 2013-07-27 (TL) |
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