講演抄録/キーワード |
講演名 |
2012-06-23 15:15
顔文字情報の半教師有り学習を利用した事例ベース自由対話システム ○椎名海順・古宮嘉那子・小谷善行(東京農工大) TL2012-8 |
抄録 |
(和) |
本論文では,顔文字情報の半教師有り学習を利用した事例ベース対話システムを提案する.従来の対話システムは,Dialogue Act(以下DA)などの注釈付きコーパスを用いた教師つき学習で応答能力の向上が図られてきた.しかし,注釈付きコーパスはその作成に大きなコストがかかる.本論文ではこの問題を解決するため,システムを利用する中で得られる少量の注釈付きコーパスを利用し,半教師あり学習を利用して応答能力向上を目指した.また,DAの代わりに顔文字を利用することで,利用者の負担を軽減した.我々のシステムでは,ユーザ発話に対して文の内容が近く,かつ,付加された顔文字情報が近い発話をデータベース中から探しだし,それに対する応答をシステム応答として返す.半教師あり学習では発話に付加された15種類の顔文字情報を利用し,顔文字情報が付加された発話と未付加の発話同士のコサイン類似度を比較し,一番近い文章の顔文字情報を未付加の発話の顔文字とした.今回の実験では,顔文字付加の適合率を交差検定による評価と,システムを利用したユーザによる主観評価を行った.1172発話による学習の後,4分割交差検定により,顔文字情報の付加は約39.1%の適合率を示した.また,学習事例数を増やすことにより適合率が上昇したことを確認した.主観評価では,ベースラインである単純な事例ベース対話システムより自然な発話を行ったとの回答が約57%の被験者から得られた.このことより,顔文字情報の付加が,事例利用対話システムの精度を向上させたと示された. |
(英) |
This paper proposes an example-based natural dialogue system using semi-supervised-learning of simley. Exsisting dialogue systems have been developed using supervised-learning with corpora in which some information such as dialogue act are annotated. However, it is time-consuming to develop these corpora. Hence we used smily as these information and used semi-supervised learning with small amount of annotated corpora to relieve this probrem. |
キーワード |
(和) |
自然言語処理 / 対話システム / 顔文字 / 類似文書検索 / / / / |
(英) |
Natural Language Processing / Natural Dialogue System / Smiley / Similar Document Retrieval / / / / |
文献情報 |
信学技報, vol. 112, no. 103, TL2012-8, pp. 43-51, 2012年6月. |
資料番号 |
TL2012-8 |
発行日 |
2012-06-16 (TL) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
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TL2012-8 |