| 講演抄録／キーワード |
| 講演名 |
2005-12-20 13:30
ソフトウェア部品の利用関係におけるスケールフリー性の調査
○市井 誠・松下 誠・井上克郎（阪大） |
| 抄録 |
（和） |
スケールフリー性とはグラフ中のノードの接続辺数がべき分布に従う性質であり，インターネット上のノードなど様々な対象において確認されている．ソフトウェア部品間の利用関係をあらわす部品グラフにおいても，大部分の部品はほとんど利用関係を持たないのに対してごく少数の部品が非常に多くの利用関係を持つスケールフリー性をもつことが知られている．利用関係はソフトウェアの設計が反映されたものであることから，部品グラフにおける接続辺数の分布から設計に関する情報が得られると考えられるが，設計による接続辺数の分布の違いは知られていない．本研究では，ソフトウェアによる接続辺数の分布の違いを入力変数と出力変数に分けて調査をおこない，ソフトウェアおよび含まれる部品の性質との関連について調査する．その結果，入力変数および出力変数の分布はソフトウェアの設計や含まれる部品により異なることが判明した．また，得られた結果より，理解支援やソフトウェア評価を目的として，部品グラフの接続辺数の分布からソフトウェアの設計に関する特徴の分析をおこなう手法について考察する． |
| （英） |
Scale-freeness is a graph property in which the number of edges connected to each vertex is under so-called power-law. This property appears in various graphs including component graphs which represents relationship between software components. Component graphs reflect software design, and we can get useful information about software design by analyzing the distribution. In this paper, we explore distribution of the number of incoming and outgoing edges, and investigate their relationship to software design. As a result, we found that the distribution reflects software design. We also discusses analyzing method of software design using the distribution.. |
| キーワード |
（和） |
ソフトウェア部品 / 利用関係 / 部品グラフ / スケールフリー / / / / |
| （英） |
Software component / Use-relation / Component graph / Scale-free / / / / |
| 文献情報 |
信学技報, vol. 105, no. 491, SS2005-69, pp. 37-42, 2005年12月. |
| 資料番号 |
SS2005-69 |
| 発行日 |
2005-12-13 (SS) |
| ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 |
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