電子情報通信学会  
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 ■北山 研一

 

[所信]
- アジアに目を向けよう -
アジアにおける情報通信技術の発展、市場の急速な拡大は目覚ましいものがあります。例えば、中国のFTTHの加入者数は急速に増えており、現在1100万に達し2010年には日本を追い越すでしょう。中国のみならず韓国、近い将来には東南アジア諸国やインドなども躍進し始めることでしょう。アジアは日本にとって魅力的な市場、生産拠点とはなっておりますが、学会レベルでのアジア諸国との交流は活発といえる状況にはないと思います。一方、電子情報通信学会は企業所属会員数の減少などに歯止めがかからず、縮小均衡の状況に陥っています。その解決策の1つはアジアとの連携ではないでしょうか。アジアから本学会への論文投稿を呼び込み、より多くの学会員を招き入れ、ゆくゆくはアジアで本学会の総合大会などを開催するぐらいの積極策も考えるべきでしょう。アジアの学会とどう向き合い、連携していくのか、会員皆様のご意見を伺いながら「対アジアドクトリン」を取り纏めたいと思います。そして、先ずは中国や韓国の学会との役員の相互受入れなど、出来るところから手を付けたいと考えています。
[プロフィール]
1974年阪大・工・通信卒、1976年同修士修了。同年NTT研究所入所。1995年通信総合研究所(現在NICT)、1999年より大阪大学大学院工学研究科電気電子情報工学専攻教授。本会の評議員を2度、PN研究会委員長を歴任。2004年本会業績賞、2004年本会フェロー、志田林三郎賞等受賞。 IEEEフェロー。

 



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