電子情報通信学会  
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<オブザーバ>
Q51:
オブザーバの役割
A51:
心得にあるとおり、基本的には自己点検書は見る。JABEEが認定した公式の研修会を受講した上でオブザーバを経験すると審査員の資格が得られる。
Q52:
オブザーバの条件、実地審査への参加方法
A52:
審査長と学協会の推薦があり、かつ、受審校の了解が必要となる。この他、JABEEやWA関連機関からオブザーバが派遣される場合がある。

<自己点検書>
Q53:

自己点検書作成の手引きの表1と審査におけるC, W, Dの関連は何か

A53:

直接の関係はないが、自己点検に慣れる意味、改善等の努力を強調するためである。
5段階評価において一つでも1や2が付く項目があれば審査申請を受理できない。2003年審査申請条件にはこのことが明記されています。

Q54:
自己点検書作成の手引きの学習・教育目標(A)(B)...の合計時間は講義時間と一致させるのか。
A54:
そうだ。
Q55:
C, W, Dについて。将来的に駄目になる、とはどういう意味か
A55:
例えば、近い時期に定年を迎える教員の存在、機器の老朽化・陳腐化などがある場合には、その先は保証されないのでチェックが必要であるということを想定している。
Q56:
基準1(f)の国際的コミュニケーション能力をどうとらえるのか
A56:
プログラム毎に目標が設定される。審査方法p.6に説明がある。
Q57:
基準1(a)〜(h)に対応する学習・教育目標(A)〜において (A)〜がどのように実現されているのかを判定するのは大変ではないのか。
A57:
(A)〜の実現が(a)〜(h)を満たすことを証明するのはプログラム側の責任であり、審査チームの仕事ではない。
Q58:
基準1.(a)〜(h)のうち(b)〜(f)は必須科目で満足する必要があるのか。
A58:
それぞれの項目が複数科目に含まれていれば、それら全てを修得する必要はない
Q59:
基準1.(e)を満たす科目を必ず設置しないといけないのか
A59:
基準1.は科目の設置を必ずしも要求しているのではないので、さまざまな科目の学習・教育内容に含まれ、目標に到達していることを証明できれば良い。
証明できなければ非認定。
Q60:
分野別要件について。要件に書かれている内容は必須ですか?
A60:
この分野で受審するためには必須。水準はプログラム側で設定。

<結果の公表>
Q61:
審査結果は公開されるか
A61:
受審する段階では非公開、認定されたプログラム名のみを公開する。
但し、JABEEの審査報告書を教育プログラム側が公開しても構わない(JABEEは関知しない)
Q62:
認定されたプログラムの修了者に対する修了証明はどうするのか。
A62:
修了証書を発行するなり何なりはプログラム側で決めること
Q63:
試行はオープンなのか
A63:
試行はオープンだが,本審査はもちろん非公開

<アウトカムズ評価>
Q64:
Outcomesの評価の例 (Ethics,Communication)
A64:
(ABET)
(1)
Ethics:ある状況が与えられた時,学生がどのように考えるか。
(2)
communication skill
(i) レポートの記述能力。
(ii) presentation:ビデオを撮っておく。
Q65:
日本がOutcomes-based Accreditationを取ろうとしていることに対するコメントを!
A65:
(ABET)Outcomes basedは潜在性があり,柔軟性がある,と考えている。企業ではOutcomes-basedで品質管理を行ってきたわけであるから,大学もこの方法を行うのがよい。
以前の基準を使うことは簡単であるが,Outcomes-basedがbestと思う。
Q66:
Outcomesは定量的評価ができないのが最大の問題
A66:
(ABET)知識を授けるのみではなく,人間を育てる教育にABETは変えようとしている。人間の定量的評価は困難であり、評価方法は永遠の課題。難しいからやらないのでは,従来と同じで進歩がない,誤差を伴うことを認識して、評価に努力しなければ,改善できないのではないか。評価方法の検討が懸命に続けられている。
Q67:
ABET自身の今までのOutcomesは何か。
A67:
(ABET)では以下のように考えている。 
(1)
Input-based管理からOutcomes-basedに変えられたこと。
(2)
それによって企業が恩恵を受けていること。
(3)
古い基準でも実地訪問のチームにオブザーバを加えるなどして,評価に透明性を持たせている。Outcomes評価もある程度行ってきた。
(4)
卒業生のレベルがある程度揃った。
Q68:
産業界が大学の目標設定にどのように関与できるのか。
A68:
(ABET)での状況は以下の通り
(1)
多くの大学に外部評価委員会のようなものがあり,ここで企業が教育して欲しい
内容を反映できるようになっている。
(2)
自企業に必要な学生には修士でprojectを与え,その学生を採用する。
Q69:
アクレディットされたプログラムの卒業生は社会が要求する水準を満足している,と考えるか。
A69:
(ABET)アクレディットされたプログラムの修了生を企業がまた来年もほしい,といってくれるので要求する水準を満たしている、と信じている。
Q70:
JABEEは個別評価ではなくシステム評価といっている。アウトカムズ評価が2000年と大きな違いであるが、アウトカムズ評価は個別評価に根ざしていないか?自己点検書等の細部も2000年のものとあまり変わらず、整合が取れていない印象がある
A70:
アウトカムズ評価に変わったことは大きな違いである。書類の細部を見るとそんなに変わっていない印象を受けるかもしれないが、分野別要件からminimum requirementがなくなっている。各教育プログラムは自主性・独自性を発揮できるし、発揮しなければいけない。


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