■付録図 ポスターの実例 (直感に訴え、かつ[比較提示]をしているのが特徴)

付録図 ポスターの実例 (直感に訴え、かつ[比較提示]をしているのが特徴)

末武国弘他 [ 電界分布測定用プローブアンテナ支持棒の影響を抑制する 『電波かくれみの』の開発 ]
信学会;マイクロ波研究会 [ MW84-48,1964-7 ]


末武国弘他 [ アットホームな雰囲気を作る 【 視線一致型テレビ会議システム 】 の開発 ]
1985年教育工学関連学協会連合全国大会 (1985/9/27)


■付録1 エピソード(1)『No show』

 国際的学会の大会で,[通常の【講演発表】のセッションに申し込んだ[者]が,[ポスター セッション]に回されてしまうことがよくある.

 その理由を調べると,実は,その本人は,学会本部に【講演発表】の申込みをしただけで,実際の大会には出席せず,後で『[大会の予稿集]に載った自分の原稿のページを知らせてほしい』との問合せを大会本部へ求めてくるのだそうで,つまり,彼の目的は,《国際会議で発表した》という痕跡を残す一種の【点数稼ぎ】をしたい]ことにある.これが幾度も重なると,本部では彼を[ブラックリスト]に載せて,次回からの彼の[申込み]は[ポスター セッション]へ回すことになる.これを,学会の〔隠語〕で『No show』というのだそうで,[ポスター セッション]が《低いレベル》に取られる一因となるので,注意して頂きたい.

■付録2 エピソード(2)『この原稿の評価の試み』

 東京工業大学の電気工学関係の学科では,毎年5月に[大岡山フォーラム]という催しを行っている.

 これは同大学の[南3号館(10階建)]の各階の廊下を[ポスター セッション]の会場として,各研究室の《それまでの研究成果》を,学生諸君が〔説明者〕となって一般公開することを行うものである.

 筆者は[この原稿]の【評価】を試みるために,安藤教授にお願いして,《前もって[この原稿のコピー]を[9階にある研究室【だけ】]の学生諸君に配布して,あらかじめ読んでおいてもらい,他の階の研究室には配布しないで》当日を待った(平成13年,14年5月の2回).

 そうして[大岡山フォーラム]の当日,10階,9階,8階の廊下で行われている[各学生諸君の説明の様子]を見て回った.

 結果は〔9階の研究室の学生諸君【だけ】〕の説明振り(ポスターの出来映え,指示棒の使い方や説明方法など)は大層素晴らしく,すっかり感服する結果となった.しかし〔他の階の学生の説明振り〕は《余り良くなかった》.

 ところが,一人だけ上手なのがいたので,尋ねたところ,何とその学生は《9階の学生から,このコピーを回してもらっていたことが判明》して,大笑いとなった.

 奇しくも,この原稿が《役立つことの証明》になったわけである.



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