SWIM研究会 質疑応答議事録 

日  時 

2006年1月18日(水)13:00~17:00

場所 

機械振興会館(地下3階 会議室2)

式次第 

【2005年第4回 SWIM研究会】

1.[基調講演]『UMLによるビジネスモデリングの試み(その2)』

講師 エクサ 児玉 公信

2.『ビジネスプロセスモデリングと実行可能なモデルを連携させた情報システム設計手法とその評価』

発表者  東京電機大学 

3.『連携するシステムを構築するための開発方式の提案』

発表者  東海大学 大澤 貴彦

4.『ビジネスプロセス参照モデルを利用したサプライチェーン改革と情報システム構築の統合』

発表者  (株)マネジメント&ERPインテグレーション 渡辺 和宣

5.『大学の競争力モデルとITの戦略的活用による競争力強化』

発表者  日本ユニシス 原 潔

6.『日本におけるオープンソースと地域社会』

発表者  筑波大学 飯高 敏和

7.『プログラミング技能教育手法としての「スケッチプログラミング」の提案~ビジネス領域モデリングへのスケッチプログラミングの適用可能性~』

発表者  宮城大学 宮西 洋太郎

 

 

配布資料 

電子情報通信学会技術研究報告 SWIM2005-20~26

    [ソフトウェアインタプライズモデリング] 2006年1月18日 

 

議事内容 

 

  1. 報告事項 

  1. [基調講演]『UMLによるビジネスモデリングの試み(その2)』児玉 公信(エクサ) 

【質疑応答】 

Q.SCMの水平プロセス関係をビジネスモデル化しているが、工場とサプライチェーンが分離しているのが現状。

生産の工場の中のプロセスをモデリング化する研究をしている。

海外に出る時、階層化されていないので出て行けないのではないかと思っている。 

日本の製造業と今のモデルの関係性が知りたい。 

A.現在の製造業はレイアリングしていない。

レイアリングはどこでもいい。業務と扱っているものによって違う。 

機能と流れは定義できるがセグメンテーションするかは出来ない。 

MESといわれるところは制御だけのところもあるし、ERPの一部まで組み込んでいる企業もあり合意が取れていない。

パッケージの差し替えが出来るようなものにしたい。 

上手く切り分けられていない。 

標準を示す意義がある。 

レイアリング可能になると、差し替え可能になってくる。 

国際的にもこのレベル。 

62264はバッチ型。日本はディスクリート型。この2つが対立している。 

スケジューリングの仕方が違う。 

生産管理、情報管理、全体を統合して考えるセクションがない。 

これをまとめようと思っており、まとまるのは今年中。TRか何かで終わります。

Q.62264の規格はパーティーモデルを基にしているのか? 

A.発展系になっている。具体化している。

Q.時間的要素を含めることに共感したが、為替レートの今後の展開が知りたいというようなことを考える場合、コンピューター以外の経済学の知識が必要になると思うが、どのようにつながるか。

A.答えは無い。

これ自身はデリバティブのモデル。 

突然値段が変わって、オプションなので突然インザマネーになるというモデルを書く。 

サブ状態があるというのは伝わりにくい。時間の流れを加味する手法が難しい。

時間を2次元で示すのは難しい。 

会計の方ではREAは会計の仕組みから見直そうということになっている。これはイベントがトリガーになっている、これと合わせられないかと考えている。

Q.工程部品を韓国に輸出して中国で組み立てて日本に持ち込むというモデルが製造業と結びつくものが必要かと思うのですが。 

A.SCMというよりもEC(エンジニアリングチェーン)。

実際には製造業がグローバルになって、モノが船で動いて、関税や税関が入る舟のバッチが入ったりする。 

BOMの情報が入っている。プロセスの情報の入ったBOMが入っている。 

税関や時間によるリスクなども含めて定義しない限り、分かりにくい。 

SCORモデルでは最近はマニュファクチャリングも入れようとしているみたいだが、元々の発想とは違う。

グローバル化には対応できる品質にはなっていない。 

2箇所に分かれてスケジューリングとどこで作るかというお客様をもっているが、難しい。 

ウェハ工程が1ヶ月で生産が3日でというところでどうやってつなげるか難しい。船で作る方がよいのでないか。というところ。 

 

  1. 『ビジネスプロセスモデリングと実行可能なモデルを連携させた情報システム設計手法とその評価』                      東京電機大学 平林 秀一 

【質疑応答】 

Q.発表中にあった、アリスの製品はどこまで使用したのか?ビジネスモデルのところまでか、実装のところまでか? 

A.ビジネスモデルで使用。実装のところまで使っていない。

Q.シミュレーションのところも何か製品を使用したのか? 

A.自作したものを用いた。

Q.アリスはxUMLをサポートしているか? 

A.サポート機能は付いていない

(意見)ビジネスプロセスというよりもワークフローの分析に近いような印象を受ける。ワークフローであれば、ツールを使用すると同じようなことが可能。 

Q.xUMLはどこまで詳しく書けば実行可能になるのか? 

A.設計レベルの振る舞いまで書く必要がある。設計したものがメソッドのように呼び出せるイメージ。現在xUMLはコードを吐き出すことは出来ないが。

出力メソッドのコードをアクションで設計している。 

OMGのアクションプリミティブを用意しておき、それらを組み合わせていく。 

 

 

  1. 『連携するシステムを構築するための開発方式の提案』    東海大学 大澤 貴彦

【質疑応答】 

Q.レイヤーを3つに分けたという手法で、現在は4つに分けているEAに歩み寄らない方法を取ったのはなぜか?

A.3つのレイヤーで先に進めてきた。

(意見)プロセスを記述するときにアリスではプロセスが欠けていると思う。プロセスのコントロールを記述して落とせるようなものでなければないのでは。

Q.要求定義にこだわっているが、プロセスモデルの記述をすれば容易に解決することが出来ると書いてあるが本当か?

A.不確実性が共有出来る。

Q.良い悪いが定義出来ればいいけれども、それは要件ではないか? 

A.はい

Q.他社に差別化する要素を作りたい。何が良いという指標を持っていればよいが。ソフトを作ろうと思っているのか、システムを作ろうとしているのか? 

A.システムを作りたい

(意見)AsIsはクリアに出来るが、ToBeをどうするか。プロセスモデリングだけやっていても駄目。

このスタディの中には要求が入っていない。

プロセス設計をする上では目標があるはずだが見えない。 

アリスはシミュレーションを出来る方を売っていた。 

シミュレーションも要求だけでは。 

  1. 『ビジネスプロセス参照モデルを利用したサプライチェーン改革と情報システム構築の統合』          (株)マネジメント&ERPインテグレーション 渡辺 和宣 

【質疑応答】 

Q.期間の想定はどのくらい? 

A.スキーム構築に3ヶ月。システムプロジェクトに3ヶ月掛かる。これは、社内の合意に時間が掛かる。仮説レベルで、Level3で一枚にまとめて合意出来るようになる。

Q.合意形成しても、人事制度等が絡むと難しいのではないか? 

A.難しい。評価制度などを変えるなども。

Q.問題点の抽出をどのように上手く出来るのか? 

A.問題出しワークショップと仮説を出すような形のワークショップを取る。理想論を追う。各10名くらい。

Q.グローバルワークショップをやっているが、制約条件はどのように出てくるのか? 

A.人事制度を変えると、ロードマップをいくつか提案する。どのようになるのか、をいくつか出すだけ。シナリオ別の最終効果を出す。

Q.書物にする予定はありますか? 

A.格好だけを真似た偽者が出るのが嫌なので、発表するのはやめようかと思っている

  1. 『大学の競争力モデルとITの戦略的活用による競争力強化』  日本ユニシス 原 潔 

【質疑応答】 

Q.業界別のサービスアーキテクチャを業界で製造やサービス業では標準的なものがあると思うが、大学は今まで持てていなかったところに意義があるものだと思う。

他の業界で標準をまだもててないと思うところはどこか? 

A.ビジネス界は持っていると思う。教育界というか、企業体は、売って利益を得る為に様々な活動の組み合わせてなりたっていて、そこにマーケティングや生産が必要になる。一方で学校も同じ。生徒を集めて、そこを製品としてある品質にして企業に輩出するのが学校。

これまで、そのような考えを持てなかったのが学校。例えば、英語の授業を受講するだけでよいのか、コストを抑えることを意識するのか、学生の能力が挙がったことを評価するのか、考え切れていない。 

しかし、大学も競争の時代になったのでまずは、企業で儲かったものを教育に転用しているにすぎない状況。より大学にフィットしたアーキテクチャが必要な状況。

また現状では、先生がIT活用を考えているが、先生が大学の地位向上に向けたIT活用に強いとは限らない。大学の中に専門の機構を作ることが望ましい

こういった形でまずはみずから努力しなければならないが、注意しなければならないのは、そこに利益を求めてはいけないということ。

Q.営利を求めてはいけないということは考えを改めなければならないのではないか。営利を求めて、それを循環させることが必要なのでは。Positive FeedbackならOKという認識がより広く共有されれば…。

A.社会貢献の為に何かをするという観点。大学も儲けてはいけないわけではない。営利第一ではなく、自らがやりたいことをやる為に資金を調達するという考えかた。

Q.大学におけるデータとはコンテンツのことか? 

A.データとは、講師と学生の履歴。学生の成績やコースの情報。

コンテンツはコースが主役で、それを補うもの。 

Q.大学においてはコンテンツが重要ではないか? 

A.コンテンツは「IT化」の観点からは二次的。むしろコンテンツは大学にとって「IT化」以前に重要な問題。

IT化するのは「より簡単にする」ことのみ。 

  1. 『日本におけるオープンソースと地域社会』         筑波大学 飯高 敏和 

【質疑応答】 

Q.過疎化の問題は? 

A.人口密度を基に調べてみたが、差は無かった。

Q.調査の対象は? 

A.調査会社を通じて調べた。質問を先にぶつけて調べてもらった。恣意的な選定はしていない。

(意見)先行研究が土台として弱いのではないか。先行研究の深掘りなどを通じて、オープンソースから地域に働きかけることなどをもっと調べたらよりよくなると思う。

(意見)オープンソースへの参加は分かりやすいが、地域社会への参加の質問の方が弱いのではないか。 

オープンソースへの参加も度合いがあると思ったので、調査2を限定した。 

  1. 『プログラミング技能教育手法としての「スケッチプログラミング」の提案~ビジネス領域モデリングへのスケッチプログラミングの適用可能性~』 宮城大学 宮西 洋太郎 

【質疑応答】 

Q.先にアルゴリズムなど、文法や方法論的な部分を教えたほうがよいのではないか? 

A.まずはプログラムを動かす面白さが先と考えた。VBを一年生の時に教わってきているがあまり分かっていない。

Q.文法のところで躓く学生がいて、その学生にどのように教えるか良い方法はありますか? 

A.その対象に対する知識が必要になる。

Q.どこから教えるかという時に、プロトタイプを与えてソースを読んで修正するような方法は有効か? (どこがプログラムで間違っているかを指摘するところが、躓き解消の上で重要では?)

A.まさに、そのようにして課題を与えて取り組みを行っている。