PRMU研究会 平成9年度6月研究会
テーマセッション:セキュリティと個人同定のためのパターン認識・理解
社会の高度情報化に伴いセキュリテイの問題が多方面で取り上げられるようになってきました.パターン認識・理解の分野においては,個人同定および監視などが重要な問題として認識されております.個人同定では,これまでに指紋,声紋,顔,筆跡,虹彩など多くのメディアの研究が進められています。こうした研究は,あるカテゴリーへの類別ではなく特定の対象を正確に識別することを目的としているという点で,これまでのパターン認識技術とは異なる技術的な課題を提起しているようです.またセキュリティマネージメントとして,分散環境における監視技術などは,今後の画像処理・理解の研究を刺激するテーマでもあります.
このような観点から,PRMU研究会は「セキュリティと個人同定のためのパターン認識・理解」のテーマセッションを企画致しました.テーマに関わる論文発表の他,パターン認識研究およびセキュリティの研究開発の先駆者であります増田功様(セコム)の特別講演,テーマに関する討論などを企画しました.監視を含めたセキュリティマネージメントとパターンメディア理解との関わりの研究,文字・顔画像・指紋・掌紋などを含めた様々なメディアに関する個人識別の話題が発表されます.皆様方の積極的なご参加をお待ちしております.
テーマ担当: 太原育夫(東京理科大学),武川直樹(NTTデータ)
電子情報通信学会 パターン認識・メディア理解研究会(PRMU)
1997年6月研究会開催案内
専門委員長: 末永康仁
副委員長: 横矢直和
幹事: 熊沢逸夫,萩田紀博
【日時】 1997年6月19日(木)10:00〜17:00,6月20日(金)10:00〜16:30
【会場】 機械振興会館 6階66号室
幹事−事務局(発表者)連絡事項
- 発表時間制限: 1件当りの持ち時間は発表20分,質疑10分の計30分.(ただし特別講演は除く.)
- ページ数制限: 8ページ(特別講演は除く.)資料印刷費用の節約のため,できるだけ偶数頁にまとめて下さるようご協力をお願いします.
- 本月の来会者は70〜80名/日の予定です.
議題 19日(木)午前10:00〜12:00
テーマ・セッション:「セキュリティと個人同定のためのパターン認識・理解」(1)
- 指紋画像の構造化による照合/画像符号化システムの提案
◯小舘亮之・朱青・浦野義頼・富永英義(早大)
- 指紋同定のための2値化手法の評価
○三木 幸(徳山高専)・西田幸弘・浜本義彦・富田眞吾(山口大学)
- 信頼度つき特徴情報の融合による指紋分類
○内田 薫・亀井 俊男・溝口 正典・天満 勉(NEC)
- 近傍マニューシャ情報を用いた掌紋位置合わせ手法
○門田 啓・吉本 誠司・溝口 正典・天満 勉(NEC)・中川 聡固(警察庁)・大野
英雄(前警察庁)
議題 19日(木)午後13:15〜14:15
テーマ・セッション:「セキュリティと個人同定のためのパターン認識・理解」(2)
- DPマッチング法の逐次適用によるオフライン署名照合
○吉村ミツ(中部大)・吉村功(東理大)
- テキスト提示型筆者照合手法に関する一検討
○山崎 恭・小松尚久(早大)
議題 19日(木)午後14:30〜17:00
「パターン認識・メディア理解一般」(1)
- 発見的手法を用いたオンライン多言語文字認識の改良
○李在浚(東工大)・金鎭衝(韓国科学技術院)・中嶋正之(東工大)
- フィルタネットによる郵便番号の領域抽出
◯横山延雄・藤吉弘亘・梅崎太造・吉村ミツ(中部大)
- ニューラルネットワークを用いた顔特徴点の検出とその精度
◯菅井 満・藤吉弘亘・梅崎太造(中部大)・吉田博明(三洋電機)
- アクティブカメラのズームレンズのキャリブレーションにおけるターゲットと精度
○沼尾 利夫・奥富 正敏(東工大)
- レーザプリンタ機種の自動判別について
○李芒・山崎一生(新潟大)・小川英光(東工大)・田村裕一(新潟大)
議題 20日(金)午前 10:00〜12:00
テーマ・セッション:「セキュリティと個人同定のためのパターン認識・理解」(3)
- 掌紋と手形による個人識別
○保坂隆太・永野俊(法政大)
- 取得過程の極端に異なる顔画像の照合
○相馬 正宜・長尾 健司(松下技研)
- 3次元濃淡顔画像を用いた個人照合 ― 顔の向きの制約に対する緩和法
―
◯堤 正平・中島 真人(慶大)
- 動画像を用いた顔認識システム
○山口 修・福井 和広(東芝)
議題 20日(金)午後 13:15〜16:30
テーマ・セッション:「セキュリティと個人同定のためのパターン認識・理解」(4)
- 危険物検知のための剛体抽出技術
○小迫 明徳・武川 直樹(NTTデータ)
- 運動物体とその影の分離
○緒方敏博・園田頼信(熊本大)
- 単眼動画像を使った人間動作のキーフレーム追跡と予測
大田佳人(ナムコ)・山際貴志(東芝マイクロエレクトロニクス)・○山本正信(新潟大)
- 【特別講演】セキュリティサービスにおける認識・理解技術への期待
増田 功(セコム)
- 【総合討論】セキュリティと個人同定のためのパターン認識・理解」
PRMUの今後の研究会予定 【 】内発表申し込み締切日
- 7月24日(木), 25日(金)九州大 【5月20日】
テーマセッション:「ディジタルアーカイビングとマルチメディアデータベース」
信学会IE,MVE研究会共催
- 9月11日(木), 12日(金)筑波大 【7月18日】
テーマセッション:「医療と福祉のためのパターン認識・メディア理解」
- 10月16日(木), 17日(金)東北地区 【8月20日】
テーマセッション:「複合現実感のためのパターンメディア理解」,
知能情報メディア2種研究会併催
- 11月20日(木), 21日(金)北大 【9月19日】
テーマセッション:「顔と表情の認識・合成」,
信学会HIP研究会共催
発表申込・問い合わせ先
パターン認識・メディア理解研究会(PRMU)幹事
萩田 紀博(NTTコミュニケーション科学研究所)
〒619-02 京都府相楽郡精華町光台2-2
Tel: 0774-95-1810, Fax: 0774-98-2005(G4)
E-Mail: hagita@apollo3.brl.ntt.co.jp