「質問応答(QA)技術最前線 - QAの現状と今後の可能性」講習会のお知らせ
電子情報通信学会の『言語理解とコミュニケーション研究会』(NLC)では「質問応答(QA)技術最前線 - QAの現状と今後の可能性」講習会を開催いたします.皆様ふるってご参加下さいますようご案内申し上げます.
「質問応答(QA)技術最前線
- QAの現状と今後の可能性」講習会
記
1.目的と内容
ブロードバンドの普及に伴い,電子化データの流通がますます拡大して
います.電子化データが膨大になるにつれ,そのなかに記述された内容
から,ユーザが必要とする正確な情報を効率的に獲得することが困難に
なってきております.このことから,ユーザーからの質問文に対して明確
な回答を自動的に提示する質問応答(QA)技術は,今まで以上のその重
要性が増してきております.質問応答技術に関しては,近年,多くの研究
が行なわれ,また,TRECやNTCIRなどの評価型ワークショップも開催され
るようになってきました.本講習会では,質問応答技術の基礎から,質問
応答技術におけるパターン認識・機械学習技術,および,質問応答応用シ
ステムまで,様々な技術に焦点をあて,これらを支える言語処理技術との
関係を中心に代表的研究者により,最近の研究,将来の展望について解
説をおこないます.
2.開催日時:2003年1月27日(月) 10:20〜16:40
3.場 所:機械振興会館 地下3階
研修1号室 (東京都港区芝公園3-5-8,
JR:浜松町駅下車徒歩約15分,地下鉄日比谷線:神谷町駅下車
徒歩約6分,地下鉄都営三田線:御成門駅下車徒歩約7分,東京
タワー北側,http://www.jspmi.or.jp/map.htm)
4.主 催:電子情報通信学会,情報・システムソサイエティ,
言語理解とコミュニケーション研究会(NLC)
5.参 加 費:学生 1,000円,会員 5,000円,非会員 8,000円
(含む資料代)
6.定員:100名 (定員になり次第,締切ります)
7.プログラム
10:20〜12:00 福本淳一 先生 (立命館大)
「質問応答技術の現状」
概要:
質問応答(QA)技術は,与えられた質問に対して答えを得る技術であり,
TRECやNTCIRなどの評価型ワークショップも開催され,注目を集めている.
講演では,質問応答技術に関する技術の現状について概説するとともに,
NTCIRのQAタスクであるQACで設定されたタスクや評価結果についても
解説する.
13:00〜14:40 前田英作 先生 (NTT)
「パターン認識/統計的学習からみた質問応答」
概要:
質問応答(QA)は、自然言語処理のタスクとして魅力的であるのはもちろ
ん,パターン認識や統計的学習の視点からも挑戦的かつ魅力的な問題
をも内包している.講演では,識別学習に関する研究の歴史を概観しつ
つ,自然言語処理における統計的アプローチとの接点,さらに質問応答
システムへの応用などについて述べる.また,質問応答システムSAIQA
のデモンストレーションをまじえながら,現状の問題点と今後の課題につ
いても触れたい.
15:00〜15:50 黒橋禎夫 先生 (東京大)
「大規模テキスト知識ベースに基づく自動質問応答システム」
概要:
本年4月より,マイクロソフト製品に関する自動質問応答システムの試
験サービスをweb上で開始した.このシステムの特徴は,計算機での
利用を意識せずに作られた通常のテキスト(知識ベース)を基にして対
話処理を実現している点にある.また,ユーザの曖昧な質問に対処す
るために,別途作成したメタ知識ベースと通常のテキスト知識ベースを
統合的に利用する枠組み,適切な選択肢表現をテキスト知識ベースか
ら自動生成する機能などを備えている.
15:50〜16:40 池野篤司 先生 (沖電気工業)
「QAは「使える」のか〜実用QAの現状と今後」
概要:
QAの研究開発は日本語においても本格化してきた.先日行われたNTCIR
のQAタスクでは好結果を返すシステムも報告されており,実用に耐えうる
技術となりつつある.では,QAはこれからどのようなシステムやサービス
に利用されていくだろうか.現段階では,回答するための知識セット・受け
付けられる質問をある程度限定する,というただし書きがつくが,いずれ対
話処理などの他の技術との連携を通じて現行のヒューマンインタフェース
に取って代わることが期待される.講演では,既に実用化への取り組みが
スタートしている事例をいくつか紹介しながら,実用QAの現状と今後の展
望について述べる.
8.申込み方法:
以下の申込書を電子メールでNLC研究会中岩 までお送り下さい.
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NLCチュトリアル参加申込書
住所:
所属:
氏名:
TEL:
FAX:
申し込み種別:(学生:一般会員:非会員)
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連絡先
〒619-0288
「けいはんな学研都市」光台2−2−2
ATR 音声言語コミュニケーション研究所
中岩浩巳
E-mail: hiromi.nakaiwa@atr.co.jp
TEL: 0774-95-1301 FAX:0774-95-1308
研究会URL
http://www.ieice.org/iss/nlc/jpn/index.html
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