研究室めぐり

法政大学工学部八名和夫研究室

当研究室では「生体に学び生体を科学する情報処理工学」をキャッチフレーズとして情報信号処理特に生体で観測される様々な電気現象の解析をテーマとしています。いかなる人工の情報システムもおよばない複雑で、精巧な情報処理を行う生体システムの振舞いを工学的な観点から理解し、ねがわくは将来の情報処理システムの構築に反映させてゆければとの立場に立って単一細胞から神経回路網に至るまで様々なレベルの研究を行なっています.具体的には高次スペクトル解析、確率過程の理論研究、高速実時間信号処理アルゴリズムの研究など情報処理に関する基礎研究をもとに、以下のような研究を大学院生5名、学部学生9名のメンバで進めています。

1.心拍、瞳孔径のゆらぎに基づく自律神経系の診断システム
2.心音の自動解析
3.眼球運動による精神病診断
4.脳波、筋電図、生体膜のイオン電流などの微小生体信号の解析
5.問診表にもとづく精神科自動診断
6.脳波、筋電図解析

プレゼンテーション技術の修得も重要と考え、年中行事としてIEEE EMBS国際会議に参加しています。テーマの境界領域的な性格上国内外の他大字との共同研究も多くMIT、ミラノ大学などからデータの提供を受けています。学会活動としては電子情報通信学会の情報理論研究会のうち確率過程関係の研究会、ME学会の生体信号処理解釈研究会などを主宰し、本年は国際ME学会の信号解釈ワークショップの事務局を努めています。

(詳しくはhttp://www.bme.ei.hosei.ac.jp/BSI96)また、研究以外で工学部のコンピュータネットワークの管理運営は本研究室の大学院生が主体となっておりネットワーク利用がさかんでOBネットを通じて先輩たちとのホットラインがある点も特徴と言えます。まだ試験的な段階ですがWWWホームページでの研究室紹介も行なっています。
URLは(http://www.bme.ei.hosei.ac.jp/YanaLab)です。