Top page > ISSについて > 会長のあいさつ

*会長のあいさつ
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中村 裕一
電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 2017年度会長
京都大学 学術情報メディアセンター 教授

 情報・システムソサイエティ(ISS)は、コンピュータによる情報処理技術、コンピュータ・通信・人間を融合したシステム化技術に関する基礎から応用までの分野を研究領域としています。会員に研究発表と交流の場を提供するとともに、情報技術分野の持続的な発展に貢献しています。ISSが同研究分野の日本での中心的活動母体であり続けるだけでなく、情報社会の健全な発展に貢献していくために、内容を随時見直しながら活動を行っています。平成29年度は、中長期計画に従って、以下の諸点に重点を置いて活動を展開していきます。

(1) 研究資料の公表方法支援策

○新しい時代に相応しい論文誌の検討
 英文論文誌では、平成29年1月より他ソサイエティに先がけて、過去の発行論文を含めた全論文のオープン公開を始めました。この結果は全ソサイエティで共有し、学会全体でより効果的な研究成果公開の在り方について検討していきます。また、論文査読の質向上と海外会員の増加を目的として、海外研究機関に所属する編集委員の増強を進めます。和文論文誌では、査読の質向上および査読委員データベースの充実を目指し、編集委員による査読委員評価の試行を継続します。
○研究会のあり方と活性化
 技報への掲載が既発表とみなされる場合があることから、Extended Abstract相当の原稿だけで発表できる、ショートペーパー論文を一部の研究会で始めました。発表件数の増加につながっており、今後も継続します。一方で、技報の電子化を、通信ソサイエティの試行・実施に追従する形で、平成29年から開始します。活動の見える化のため、過去の研究会開催件数と投稿件数などをWebに掲載しました。今後も引き続き見える化を実施する予定です。さらに、研究会登録費の代わりに研究会参加費を負担してもらう形で研究会相互の情報交流の促進、参加の柔軟性を高めることを検討していく等、研究会の実施・運営方法についても検討を進めます。
○総合大会、FITの位置づけと活性化
 FITの体制の大胆な改革を行っているところです。平成28年に組織改革、査読付き論文の廃止と賞候補論文の新設などの改革を行い、平成29年はその実施の年に当たります。総合大会の学生ポスターセッションは盛況で、優秀ポスター賞も、より客観的な選定になるよう工夫を重ねてきています。引き続き取り組みを継続します。
○ソサイエティ誌の活性化
 ソサイエティ誌では、これまで進めてきたソサイエティ会員向けのソサイエティ内外の活動紹介に加え、ソサイエティの活動をJ-Stage を通してソサイエティ外へ発信する記事も充実させます。また、100周年を記念する記事等を企画し、ソサイエティの更なる活性化を図ります。
○I-Scoverへの対応
 引き続き、原稿や資料の電子化を進めるとともに、費用対効果を精査しながら貢献をはかっていきます。

(2) 社会的課題に対する情報発信

 技術者集団として政府の行うパブコメに積極的に意見を述べるだけでなく、社会課題に対する意見を公表する仕組みを作ってゆきます。

(3) 会員サービスの充実

 日本語・英語Webページの更改を継続することにより、会員への情報発信を強化し、会員サービス増強の努力を続けます。コミュニケーション委員会と連携して、ホームページ作成の外注や、その更新体制の効率化と強化も検討します。

(4) ISS の運営体制の強化

 運営幹事会の定期的開催により、各活動に対するグローバルな議論や、その費用対効果などの検討を行い、ISSの運営の強化を図っていきます。
 情報・システムソサイエティ(ISS)では、以上のような活動を積極的に進めていきますので、会員の皆様のご協力とご理解を、宜しくお願いいたします。

 
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坂井 修一
電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 2016年度会長
東京大学 情報理工学系研究科 教授 工学博士

 情報・システムソサイエティ(ISS)は、コンピュータによる情報処理技術、コンピュータ・通信・人間を融合したシステム化技術に関する基礎から応用までの分野を研究領域としています。会員に研究発表と交流の場を提供するとともに、情報技術分野の持続的な発展に貢献しています。ISSが同研究分野の日本での中心的活動母体であり続けるだけでなく、情報社会の健全な発展に貢献していくために、平成28年度は、中長期計画に従って、以下の諸点に重点を置いて活動を展開していきます。

(1) 研究プロセスに応じた研究資料の公表支援

○新しい時代に相応しい論文誌の検討
 和英論文誌では、受賞論文、サーベイ論文等のオープン化を開始しました。今年度は、論文誌全体の公開をめざし、最初に英語論文誌のオープン化を進めます。さらに、常任査読委員の早期推薦制度、キーワード見直し、研究専門委員会との連携による特集号の充実、別刷辞退オプション普及による省資源化、100周年懸賞論文のタイトル決定などを行います。
○研究会のあり方と活性化
 技報への掲載が既発表とみなされる問題に対して、①梗概相当だけで発表できる方式の採用、②一定期間技報の原稿を非公開とし、非公開文書であることに承諾した人だけが原稿にアクセスできるサービス、の2つを検討しています。
 また、研究会の活性化、国際会議の開催などをより効果的に行うために、研究専門委員会、技術会議、運営幹事会との連携を深め、相互に支援できる体制を強化します。これに加えて、研究会相互の情報交流の促進、各研究会活動の見える化、研究会間での情報共有が可能な方策の検討を深めます。また、補助金の効率的な運用についても精査・検討いたします。さらに、各研究専門委員会の活動の評価を行い、活性化資金の運用を技術会議で行えるような仕組みを検討します。また、活動の見える化のため、過去の研究会開催件数と投稿件数などをWebに掲載するなどする予定です。
○総合大会、FITの位置づけと活性化
 FITの体制の見直し、収益力向上をめざした企画の見直しを行い、大胆な改革を行っているところです。総合大会のISS企画である学生ポスターセッションは盛況ですが、優秀ポスター賞も、より客観的な選定になるよう工夫を重ねます。
○ソサイエティ誌の活性化
 ソサイエティ内活動の紹介に加え、ソサイエティ外活動の紹介も充実させます。また、J-Stageへ掲載することで、広く活動を紹介します。
○I-Scoverへの対応
 I-Scover構築に関しては、費用対効果を精査しながら貢献をはかっていきます。

(2) 社会的課題に対する情報発信

 技術者集団として政府の行うパブコメに積極的に意見を述べるだけでなく、社会課題に対する意見を公表する仕組みを作ってゆきます。

(3) 会員サービスの充実

 日本語・英語Webページの更改を継続することにより、会員への情報発信を強化し、会員サービス増強の努力を続けます。コミュニケーション委員会と連携して、ホームページ作成の外注や、その更新体制の効率化と強化も検討します。

(4) ISS の運営体制の強化

 運営幹事会の定期的開催により、各活動に対するグローバルな議論や、その費用対効果などの検討を行い、ISSの運営の強化を図っていきます。また、ISSの活動全般において、収益力の向上を意識した活動を目指します。
 情報・システムソサイエティ(ISS)では、以上のような活動を積極的に進めていきますので、会員の皆様のご協力とご理解を、宜しくお願いいたします。

 
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美濃 導彦
電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 2015年度会長
京都大学 CIO・情報環境機構長・学術情報メディアセンター教授 工学博士

情報・システムソサイエティ(ISS)は、コンピュータによる情報処理技術、コンピュータ・通信・人間を融合したシステム化技術に関する基礎から応用までの分野を研究領域とし、重要な社会基盤となった情報技術分野の持続的な発展に貢献しています。ISSの最も重要な役割は、会員に研究発表と交流の場を提供することであり、平成27年度は、この原点に立ち返って下記のような活動をしていきます。

(1)研究プロセスに応じた研究資料の公表方法検討
 研究情報が電子化され、世界規模で流通する環境が急速に発展してきた状況で、日本語と英語の二重投稿の問題や研究会資料の公表による既発表化等、様々な問題が顕在化しています。国内においても、グローバル化というキーワードのもとで、研究業績が英語論文のサイテーションを中心に評価される環境になってきました。このような環境の変化にもかかわらず、ISSでは英文論文誌と和文論文誌、研究会資料、総合大会とFITの予稿集などが歴史的経緯から存在し、論文の投稿数や研究会、大会の参加者が減少している状況です.英語で論文を発表しサイテーションを上げていきたい研究者の要求と新しい技術情報を得たい研究者、双方の要求にどう答えるかという視点から、ISS活動の研究資料の言語、電子化と公表範囲を議論し、研究者の研究プロセスに応じた体制に見直してゆく方策を検討していきます。
○論文誌の位置づけと質の向上、オープンジャーナル化の検討
 論文は研究の最終成果ですので、できるだけ多くの研究者に読んでもらう必要があります。電子化を前提としたときにオープンジャーナルとするのがいいのか、どうすれば論文の質があげられるのかを検討してゆきます。
○研究会の位置づけと活性化
 研究会は研究活動の中心であり、研究会での議論が研究の質を向上させるという観点が重要です。議論のための予稿をどうするのか、言語の問題をどうするのかなどの検討を行っていきます。
○総合大会、FITの位置づけと活性化
 総合大会、FITは研究の初期の段階において、他分野の研究者との議論の場、学生の教育の場などに利用されています。このような場は研究プロセスにおいてどう位置付けるのかの議論を行っていきます。
○ソサイエティ誌やWEBの位置づけと活性化
 ソサイエティ誌やWEBは会員間の情報共有の場であります。ソサイエティの他分野の研究動向を効率的に知ることができる仕組みについて議論をしてゆきます。

(2)社会的課題に対する情報発信
 ISSの技術分野は、社会における制度や課題の解決に対応できる能力を持った分野です。この分野の技術者集団として、政府の行うパブリックコメントに積極的に意見を述べていくだけでなく、社会課題に対する意見を公表する仕組みを作っていきます。

(3)会員サービスの充実
 平成24年度から着手している日本語・英語Webページの更改を継続することにより、ISSの活動を一般会員へわかりやすく情報発信することや、グローバル会員への英語による情報発信を強化し、会員サービスを強化するよう努力してゆきます。

(4)ISSの運営体制の強化
 運営幹事会で研究会活動に対する横串的でグローバルな議論や、ISS研究領域全体の将来像などの検討を行います。今後は、電子会議を積極的に活用して、各委員が少ない負担で議論に参加できる体制を強化します。

情報・システムソサイエティ(ISS)では、以上のような活動を積極的に進めていきますので、会員の皆様のご協力とご理解を、宜しくお願いいたします。

 
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安浦 寛人
電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 2014年度会長
九州大学副学長 工学博士

情報・システムソサイエティ(ISS)は、コンピュータによる情報処理技術、コンピュータ・通信・人間を融合したシステム化技術に関する基礎から応用までの分野を研究領域としています。ISSの役割は、会員に研究発表と交流の場を提供するとともに、今や重要な社会基盤となった情報技術分野の持続的な発展に貢献することです。 平成26年度は、下記のような活動をしていきます。

(1)技報電子化の推進と他の出版物の電子化の推進
 研究会活動の見える化や情報提供サービスの向上を促進するために、平成25年度に始めた技報オンラインサービスのトライアルサービスを、平成26年度は正式運用として開始します。また、将来、技報をオンラインサービス等にて提供することを目指し、過去の技報の遡及電子化を引き続き行います。FIT予稿集についても、平成25年度に過去開催分をすべて大会アーカイブスへの搭載並びにI-Scoverへの登録を終了する予定であり、引き続き今後の開催分についての電子化を進めます。ソサイエティ誌のアーカイブ化・I-Scoverへの搭載を行うなど、会員からのアクセスについて一層の便宜を図ります。

(2)研究会活動の活性化とソサイエティ誌やWebによる情報共有の強化
 会員の研究発表や技術交流を行う研究会の活性化や各研究専門委員会の国際会議の主催・共催などによる国際化も大切です。これらの活動をより効果的に行うために、研究専門委員会、技術会議、運営幹事団との連携を深め、相互に支援できる体制を強化します。一方で、技術の急速な発展に伴い、専門分野間の重なりや距離感も変化しています。研究会相互の情報交流の促進、各研究会活動の見える化、及び研究会間での情報共有が可能な方策を検討します。また、研究会の相関図のようなソサイエティを横断する活動や研究者のユニークな活動を紹介するコンテンツを充実させる等ソサイエティ誌やWebの内容を工夫し、研究会活動の情報発信強化に利用します。

(3)論文誌の質の向上と効率性の改善の検討
 情報・システム研究における日本での中心的活動母体であり続けるためには、継続的に論文誌の質を向上させる仕組み作りが不可欠です。英文論文誌については、引き続き、インパクトファクター向上策、電子ジャーナルの可能性などについて検討します。また、特集号の電子公開トライアルの効果の評価に基づいて、特集号やサーベイ論文を充実させるための研究会との連携について検討します。和文論文誌についても、学生論文特集号やシステム開発論文の継続を行うとともに、秀逸論文認定制度などを活用した論文の質の向上を図ります。両誌ともにサーベイ論文や解説論文の充実とアクセス向上策、早期公開(編集前の採録原稿を公開)の開始、論文誌Webページや広報活動の充実、別刷辞退オプションと論文PDF配信制度の導入などコスト削減策も検討します。

(4)会員サービスの充実と会員数増加施策
 日本語・英語Webページの更改を継続することにより、研究会の活動の一般会員への情報発信や、グローバルな会員への情報発信を強化し、会員サービス・会員数増強の努力を続けます。総合大会の企画として行っている学生ポスターセッションは、評価の方法や継続可能な改善策を検討します。

(5)ISSの運営体制の強化
 運営幹事会で各活動に対するグローバルな議論や、その費用対効果などの検討を行います。今後は、電子会議を積極的に活用するなどにより、各委員が議論に参加しやすい体制を強化します。

情報・システムソサイエティ(ISS)では、以上の活動を考えていますので、会員の皆様や、各研究専門委員会のご協力とご理解を、宜しくお願いいたします。

 
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村瀬 洋
電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 2013年度会長
名古屋大学大学院・情報科学研究科・教授 工学博士

情報・システムソサイエティは、コンピュータによる情報処理技術やコンピュータ・通信・人間を融合したシステム化技術に関する研究分野を対象としています。近年、情報処理と通信が結合した新しい技術や、大量のデータから新しい価値を創造するビッグデータ関連の技術が急速に発展しています。本ソサイエティ(以下ISSと呼ぶ)の役割は、研究発表や技術交流の場を提供し、これらの技術を含む幅広い技術の持続的な発展に貢献することにあります。ISSが同分野の中心的活動母体となるように、下記に重点を置いて活動を展開していきたいと思います。

(1)研究会活動の活性化と、情報共有の方策の検討
 研究会活動や研究専門委員会活動はソサイエティ活動の中核を担っていて、その活性化は極めて重要です。また技術の急速な発展に伴い、専門分野間の重なりや距離感も変化しています。そこで、ISS内での各研究会活動の見える化、および研究会間での情報共有が可能な方策や、研究専門委員会、技術会議、運営幹事団との連携を深め、相互に支援できる体制を検討します。

(2)ソサイエティ誌の充実
 ソサイエティ誌は平成8年度創刊以来、ソサイエティの活動と技術分野の動向を会員に提供することを使命としてきました。ISSの各研究専門分野を横断的に活性化するコンテンツの充実や、研究者の独自活動を紹介するコンテンツの充実を図ります。またソサイエティ誌の電子化による提供の可能性を検討します。

(3)論文誌の質を向上させる仕組みの検討
 更なる論文誌の質を向上させる仕組みづくりが必要です。英文論文誌については、平成23年度から検討ワーキングを立ち上げ、インパクトファクタ向上策、電子ジャーナルの可能性などについて検討しています。平成25年度は、特集号の電子公開のトライアルとその効果の評価、特集号やサーベイ論文を充実させるための研究会との連携について検討します。和文論文誌については、学生論文特集号やシステム開発論文の継続を行うと共に、サーベイ論文や解説論文の充実、論文の査読方法の改善についても検討を開始します。

(4)会員サービス充実と会員数増加施策
 平成24年度から着手している日本語・英語ホームページ更改を継続し、研究会の活動の一般会員への情報発信や、グローバルな会員への情報発信を強化し、会員サービス・会員数増強につなげたいと思います。

(5)技報電子化の推進と大会原稿電子化の検討
 研究会活動の見える化を促進するために、技報の電子化を早期に実現したいと思います。今年度は電子化のトライアル運用を開始します。また論文の横断検索システムであるI-Scoverとの連携を深め、ISSの技報、大会論文、論文誌の論文等への会員からのアクセスについて一層の便宜を図ります。

(6)ISS の運営体制の強化
 平成23年度から、開始している運営幹事会(会長、次期会長、各副会長、庶務幹事、和文論文誌・英文論文誌・ソサイエティ誌の各編集委員長が参加)を発展的に継続し、運営方針や特定の施策に的を絞った議論を電子会議など積極的に活用することにより行い、ISSの運営体制の強化を図ります。

情報・システムソサイエティ(ISS)では、以上の活動を考えていますので、会員の皆様や、各研究専門委員会のご協力とご理解を、宜しくお願いいたします。

 
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萩田 紀博
電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 2012年度会長
ATR・知能ロボティクス研究所・所長 工学博士

情報・システムソサイエティ(以下、ISSと略す)は、コンピュータによる情報処理・システムを中心とし、通信・人間とも融合した学術分野に関する専門家集団である。本ソサイエティの役割は、会員に研究発表と交流の場を提供するとともに、社会と技術分野の持続的な発展や我が国が抱える社会問題の解決にも貢献することである。融合学術分野の特徴を活かして、技術分野に重なりのある関係学会とも連携した研究集会を企画・運営している。平成24年度は、情報・システム研究における日本での中心的活動母体となるように、中長期的な視点も含めて、次のような重点課題を設定し、活動を展開する。

(1)研究会活動の活性化とISS内体制強化
 ソサイエティ活動の中核を担うのは研究専門委員会である。研究発表と交流の場を提供する研究会の活性化(トライアル)が極めて重要になる。これまでの近隣諸国と連携した研究会開催、国際会議の主催・共同主催など、ISSのグローバル化に大きく貢献してきた。世界的な技術動向や我が国が抱える社会問題を見据えた柔軟な研究会活動を展開できるようにするには、研究専門委員会、技術会議、運営委員会との連携・協調体制を強化する必要がある。研究会の新設、統廃合などを含めて、中長期的な連携・協調体制について、検討を開始する。トライアルの見える化策として、学会誌とISSとの連携も検討する。

(2)会員サービス・会員増強施策の強化
 中長期的な視点から会員サービスの充実と会員増強施策を実行する。具体的には、グローバルな会員を含めて、ソサイエティ活動(特に研究専門委員会の活動)の見える化と参加しやすい体制作りを強化するために、Web企画小委員会と連携して日本語・英語ホームページを更改するとともに会員からの意見集約方法についても検討する。

(3)質の高い論文誌を生み出す仕組みづくり
 情報・シムテム研究における日本での中心的活動母体となるためには、中長期的視点に立って、段階的に論文誌の質を向上させる仕組みづくりが不可欠である。平成23年度から英論文誌の質を向上させるために英文ジャーナル検討ワーキングを立ち上げ、インパクトファクタ向上策、オープンアクセス・電子ジャーナルの可能性などについて、財政面を含めた検討を開始した。今年度も、ソサイエティ活動の中核を担う研究専門委員会と十分に意見交換しながら、実現可能性の高いトライアルを企画・実行していく。和文論文誌については、人気の高い学生論文特集号の企画を今後とも継続するとともに、ISS特有のシステム開発論文と表彰制度を連動した質の高い論文の生み出し方についても検討する。

(4)これからのソサイエティ誌の役割検討
 ソサイエティ誌は平成8年度創刊以来、ソサイエティの活動と技術分野の動向を会員に提供することを使命としてきた。この間、様々なソーシャルメディアが開発されているために、会員への新しい情報提供・共有方法を含めて、ソサイエティ誌の役割について再検討する。

(5)技報電子化の推進
 研究会の活動の見える化を促進するために、技報の電子化を早期に実現する。今年度は電子化のためのシステムを構築し、トライアル運用と利用状況分析・アンケートなどを実施し、実運用(3年後)のための体制を整備する。

(6)ISSの運営体制の強化
 平成23年度から、会長、次期会長、副会長、庶務幹事を中心に、運営方針や特定の施策に的を絞った議題で、運営幹事会を定期的に開催している。今年度は、ISS内の論文誌の質向上と情報発信力を強化するために、運営幹事会に和文論文誌・英文論文誌・ソサイエティ誌の各編集委員長を加える。

 
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石田 亨
電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 2011年度会長
京都大学大学院・情報学研究科・教授 工学博士

情報・システムソサイエティは、コンピュータ・通信・人間を核の要素として、それらを融合する学術分野に関する専門家集団である。本ソサイエティの役割は、会員に研究発表と交流の場を提供するとともに、若年層を含む一般の人を対象としたアウトリーチ活動を支援することによって、社会と技術分野の持続的な発展に貢献することである。一方、本ソサイエティの特殊性は、技術分野に重なりのある関係学会が多数あることに加え、技術分野ごとの学会横断的な研究集会が活発化してきていることである。こうした状況を踏まえて、平成23年度は、以下に重点を置いて活動を展開する。

(1)研究会活動の活性化と新規研究会の設立支援
 ソサイエティ活動の中核を担うのは研究専門委員会である。課題を共有する研究者・技術者に対して研究発表と交流の場を提供する研究会の活性化は、学会に発展の基礎を与えるものである。既存の研究会については、近隣諸国と連携した研究会開催、国際会議の主催・共同主催などにより、グローバル化の中での研究会活動の充実を図る。一方、研究会新設のハードルを下げ、新しい分野で研究会を容易に立ち上げられるようにする。そのために、技報の電子化などによる研究会運営の経費負担軽減を検討する。

(2)ソサイエティ誌の充実と論文誌のグローバル展開
 会員が研究成果を発信する場が論文誌であり、ソサイエティの活動と技術分野の動向を会員に伝えるメディアがソサイエティ誌である。これら出版物の持続的発展のために、編集と査読に関わる会員の負担軽減とインセンティブ向上を検討する。また、英文論文誌については、質の高い論文を集め国際的認知度の向上させることが重要である。そこで、編集体制のグローバル化、並びに掲載料の低価格化とそれを実現するビジネスモデルの検討を行う。さらに、関連学会と連携した専門性の高い英文トランザクション出版の可能性を検討する。

(3)総合大会におけるソサイエティ間連携活動の活性化
 総合大会の投稿件数が長期に渡り減少している。学会横断的な研究集会の活発化が総合大会の一部の機能を代替してきた背景がある。本ソサイエティにとって総合大会が、将来に渡って有意義なものであり続けるよう、分野別の学会横断的機能とは異なる方向で、複数ソサイエティとの連携による分野横断的な企画に力を入れてゆく。

(4)若手研究者や女性会員、地方会員の拡充
 学会の持続的な発展には、若手人材の継続的な参入が不可欠である。そのために、若手を中心とした大会や研究会での企画を奨励する。また、女性会員や地方会員が少ないという現状を打破するために、地方支部との連携によるアウトリーチ活動などの施策・企画に対する予算面での支援を拡充する。

(5)国際連携の推進
 国際化は学会の重要な課題であり、取り組みを強化する必要がある。海外の協定締結学会との連携強化、国際会議の主催、各分野での主要国際会議の誘致など、財政面を含めた支援の充実を図る。また、英文論文誌の国際会議特集号については、掲載別刷代を免除し海外からの投稿を促進するなど、国際会議と英文論文誌の積極的な連携を図る。さらに、帰国後の留学生などを中心に海外会員の増加を図ると共に、海外セクションとの連携による企画を奨励する。

(6)情報・システムソサイエティの運営体制の強化
 上記に述べた施策の検討を進めるため、情報・システムソサイエティの運営体制の強化を行う。具体的には、会長、次期会長、副会長、庶務幹事を中心に構成される運営幹事会を定期的に開催すると共に、必要に応じて焦点を絞ったワーキンググループを設立し集中的に検討を行う。

 
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横矢直和
電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 2010年度会長
奈良先端科学技術大学院大学・情報科学研究科・教授 工学博士

 情報・システムソサイエティは、利用者としての「ヒト」とコンピュータと通信基盤からなる「モノ」を結びつける新しい情報・システム技術である「コト」を創出する基礎から応用に渡る広いスペクトルを持った技術分野を対象としている。近年は、情報・システム技術が現実社会のいたるところに深く浸透し、「ヒト」「モノ」「コト」が融合する時代を迎えようとしている。本ソサイエティは、「ヒト」と直に接する機会が多い技術分野を扱っているのが大きな特徴である。

 情報・システムソサイエティの役割は、同分野の専門家集団である会員を対象とした研究発表・討論・交流・学習の場を提供するとともに、若年層を含む一般の人を対象とした成果発表会・普及講演・研究施設の一般公開などの広い意味でのアウトリーチ活動を支援することであり、これによって社会と技術分野の持続的な発展に貢献する。

 平成22年度は、上記の認識を踏まえて、ソサイエティとしては、以下の項目に重点を置いた事業を展開する。

(1)研究会活動の充実
 ソサイエティ活動の中核を担うのは研究専門委員会である。特に、課題を共有する組織・年齢を越えた研究者・技術者に対して議論と交流の場を提供する研究会は、我が国に固有の優れたシステムであり、研究会活動の充実なくして、学会と技術分野の持続的な発展はあり得ない。技報電子化とアーカイブ閲覧の試行、近隣諸国と連携した研究会開催、国際会議の主催・共同主催などにより、研究会活動のより一層の充実を図る必要がある。

(2)論文誌とソサイエティ誌の充実
 会員が自らの研究成果を専門家集団と社会に対して発信する場が論文誌であり、ソサイエティの活動と技術分野の動向を会員に的確に伝えるためのメディアがソサイエティ誌である。会員サービスの向上には、これら出版物の充実が欠かせない。特に、国際化の観点からは、英文論文誌の充実と国際的認知度の向上が重要である。出版物の充実には、その編集と査読に関わるボランティア会員の負担軽減策と選奨などによるインセンティブ向上策が求められる。

(3)若手研究者や学生・一般市民への広報活動の拡充
 技術分野の持続的な発展には、若手人材の継続的な新規参入が不可欠である。会員数の減少傾向と諸外国に比べて女性研究者比率が格段に低いという現状を打破するためには、若手研究者の開拓とともに若年層を含む一般市民へのアウトリーチ活動が重要であり、そのための施策・企画へのソサイエティとしての予算面での支援策を拡充する必要がある。これは、長期的には、独立採算体制の実質化に向けた財政基盤強化のためにも重要である。

(4)イノベーション創出を支援する場の拡充
 我が国の成長戦略を考える上で、情報・システム技術分野でのイノベーション創出が欠かせない。したがって、ソサイエティが主催・共同主催するface-to-faceの交流の場であるシンポジウムや国際会議等を通して、イノベーション創出に向けた、産学が共有できる新しいビジョンを描くための環境作りが重要である。そのため、ソサイエティには、研究専門委員会等が主体となって企画・運営される研究集会やイベントを財政と運営の両面で支援する施策が求められる。

(5)国際化の推進
 国際化は本会全体として重要な課題であり、ソサイエティとしても取り組みを強化する必要がある。そのために、海外の協定締結学会との連携強化、国際会議の主催、各分野での主要国際会議の誘致・共同主催、研究会・国際会議と英文論文誌の連携などについて、財政面を含めた支援策の充実を図る。特に、研究会・国際会議と連携した英文論文誌の特集号については、海外の著名な研究者等による招待論文の掲載別刷代を免除することにより、論文誌の質の向上と国際的認知度の向上を図る。さらに、論文発表による会員の国際競争力向上に資する企画を積極的に支援する。

 
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大田友一
電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 2009年度会長
筑波大学大学院・システム情報工学研究科・教授 工学博士

 情報・システムソサイエティは、コンピュータ・通信・人間をコア要素として、 それらを融合する形で構築される情報システムに関する、基礎理論から応用技術 までをターゲットとする専門家集団である。今日の社会において、情報システム は、私たちの生活に深く浸透し、社会インフラとして人間の活動を支えている。 また、電気や水道のような社会インフラに比べて技術革新の速度が大きく、新し い技術に個々のユーザがじかに接する場面が多いということが、情報システムの 特徴であろう。

 学会としての情報・システムソサイエティの役割は、会員である専門家集団 の活動を支えるサービスを提供することであるが、それとともに、この分野の 重要性と面白さを一般市民や学生に理解してもらうための広報活動に努め、こ の分野が持続的に発展していくことが可能な社会的環境を築いていくことも大 事である。

 上記を踏まえて、平成21年度は、情報・システムソサイエティとして、以下 に重点を置いて活動を展開していく。

(1)会員へのサービスの充実(研究会)
 異なる組織に属する会員、ベテランや若手の会員が、組織の壁や年齢の差を 超えて研究開発について議論しヒューマンネットワークを築くための「場」と しての研究会は、ソサイエティ活動のかなめ石である。技報電子化に向けての ビジネスモデルを明確にし、本学会の強みでもある研究会活動の一層の充実を 図る。

(2)会員へのサービスの充実(出版物)
 会員が自らの研究成果や意見を社会に向けて発信するための「場」としての 出版物について、編集や査読に携わる会員の負担軽減やインセンティブ向上に 向けた施策を実施し、内容の一層の充実を図る。

(3)若手研究者や学生への広報活動の拡充
 若手会員が参加しやすくface-to-faceでのイノベーティブな交流が期待でき る「場」を提供しようという企画や、一般市民や学生への啓発・広報活動を行 う企画には、手厚い支援を行う。

(4)イノベーション創出を支援する場の拡充
 次の方向性を探りイノベーションを産むためには既存の殻を破ることが重要 である。そのための「場」を提供するシンポジウムや国際会議などの開催を、 積極的に支援する。

(5)独立採算体制への円滑な移行
 本年度から本格的に実施されるソサイエティ独立採算体制へ円滑な移行を図 るとともに、独立採算による自由度を生かした運営を行う。

 学会の機能は、会員のボランティアによって運営されている。上に挙げたよ うな、いろいろな「場」の提供も、学会運営という「場」に参加して積極的に 活動して頂いているボランティアからの能動的な提案によって初めて可能にな る。生き生きとしたボランティア集団としてのソサイエティを目指して、会員 各位の協力を得ながら前進していきたい。

 
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畑岡信夫
電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 2008年度会長
東北工業大学・工学部・知能エレクトロニクス学科・教授 工学博士

情報システム分野では,今までには経験しなかった速度で技術革新が進んでいる.モバイル,ユビキタス等の言葉で表現される技術革新である.この技術革新の中で,実社会で役立つ応用システムを創生する情報・システムソサイエティのミッション(使命)は重要である.センター,ネットワーク,端末という三つで構成された全体システムを考えた場合,センターの構成,(通信)ネットワークの状況,エレクトロニクス端末の状況等,広く技術分野の動向と技術に関して精通して,初めて意味のある全体システムが構築できる.情報・システムソサイエティは,個別技術から全体システムまでを見据えて対応できる専門技術者集団である.技術革新を先導して,かつ社会的な倫理観も含めて,住みよい社会を作ることが,我々技術者に課せられた役目=学会の役目である.

 以上の学会の役目を念頭に,会員一人一人が将来の技術開発に夢を持ちながら,前向きで,建設的な議論ができるソサイエティ活動を推進するために,次の3点を中心に取り組む.

(1)会員へのサービスの充実(論文の充実,研究会活動の積極的な推進): 
 学会の基本活動である.情報の発信をベースに,技術革新へ向けた議論ができる場を更に整備する.これは目的意識を持った専門家集団が推進する活動を全面的に支援することで実現可能である.論文に関しては,早期発行への体制見直し,海外からの投稿への体制作りを積極的に進める.

(2)独立採算に向けた財務体制整備と新規事業の創生: 
 現在試行中で、来年度から,本格的に独立採算体制となる.従来の活動をベースに,健全な活動を推進するために,財務体制の更なる整備が重要である.本部との連携も含めて,収支において常時黒字となる予算設定とシンポジウムや国際会議の主催,あるいは共催などの新規事業の実施を検討する.本部のグローバル化と同期を取りながら進める。

(3)Open Innovation(協創)を支援する新規活動の計画と実施: 
 現在,いろいろな場で産学官連携が推進されているが,学会が介在した新たな形での産学官連携の推進を検討する.更に,大学での教育科目への産業界からの意見反映の可能性等を検討する.目的は,産業界の会員も含めたサービスの充実である.

 ソサイエティとしての理念を明確にして,会員にとって意義のあるソサイエティとなることが重要である.そのためには,専門家集団各位のボランティア活動に依存するところが大である.ソサイエティの発展のために,ボランティア活動を支援して,更なる学会の活性化を図る.

 
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末永康仁
電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 2007年度会長
名古屋大学・情報科学研究科・教授 工学博士

本ソサイエティの名前である「情報・システム」の恩恵や影響を受けるのは、結局は我々人間自身であり、人々の集合体である社会自身です。理想の情報・システムを考えることは、ある意味で我々自身を考えることでもあります。本ソサイエティでは、人間・社会・科学技術への強い関心と広い視野をもつ魅力あふれる人々の集まる高度専門知識集団づくりを進めていきたいと考えます。皆様のご協力・ご支援をお願い申し上げます。

情報・システムの実現を支えるコンピュータやネットワークの技術革新のスピードはハードウェア、ソフトウェアともにすさまじいものがあり、それによって概念自身が大きく変化していくものも多くあります。しかし、それだからこそ、時代を超えて本当に重要なものとは何かを良く見つめねばなりません。若手からベテランまで様々な人々が自然に大きな興味をもって集まり、異なる分野の多くの視点による意見交流が活発に行われることが望まれます。本ソサイエティに参画される皆さんの知識・知恵が増幅・成長をとげ、新しい魅力的な分野に広がる大きな力となって行くような仕組みを持つ集団づくりを目指して行きたいと思います。

ソサイエティ構成の柱であり大きな力となる研究専門委員会・研究会の活動と、学会全体の大きな役割を担う論文誌(和文論文誌、英文論文誌)を大切にし、古くて重要なものと、新しい重要なものとがよくかみあって良い形、高い次元に育つよう努め、本ソサイエティの総合力を一層高めて行きたいと思います。又、学会内の組織の中で特に近い関係にあるヒューマンコミュニケーショングループ、研究会同士、他ソサイエティ、他学会組織との協力や交流も大切にして行きたいと思います。

ソサイエティ大会の進化形として情報処理学会との共催で2002年に第1回が実施された情報科学技術フォーラムFITは、本ソサイエティ/ヒューマンコミュニケーショングループと情報処理学会が1年毎に事務局を担当する形でほぼ順調に発展をとげてきています。第6回目となる平成19年度FITは情報処理学会の事務担当での実施となりますが、本ソサイエティも共催者としてさらなるFITの発展充実につとめたいと思います。

歴史ある電子情報通信学会の中でかつてDグループと呼ばれていた人々の集まりが、今日の情報・システムソサイエティ(ISS)という独立の組織となって以来、今年で14年目です。今年度試行のソサイエティ独立採算制については、実情を良く見極め、長期的視野から真に望ましい方向に進むように運用を考えて行きたいと思います。

世界の様々な国々が新しい形で台頭し、いろいろな分野でのグローバル化が進みつつあります。今後国際化を考える上で、本ソサイエティ、本学会にも一層のリーダシップが求められます。世界を視野に入れたうえで、我々自身の基盤を一層強化し発展させる必要があります。ソサイエティ活動を更に活発にし、良いものを将来につないで行けるようにしたいと思います。あらためて会員の皆様の一層のご協力・ご支援をお願い申し上げる次第です。

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