データ工学ワークショップは,今回で第9回をむかえる,データ工学の様々な
重要分野を対象とする,我国における若手研究者の活発な討論の場となってお
ります.
コンピュータ及びネットワーク技術の著しい進歩のなかで,データを蓄積・再
利用するためのデータベース技術は,コンピュータ利用のための昨今を問わぬ
普遍のテーマであるといえます.現に,これまで着実に成果をあげ実社会に大
きな貢献をしてきましたし,今後も,新たな環境の変化に追従し,ますます高
度な技術に発展してゆくものと考えられます.このような研究をより強力に推
し進めるためには,常に新しい研究テーマをデータベースのコミュニティの中
で積極的に取り込むと共に,将来へのデータベース技術のビジョンを形成する
ことが必要です.また,若手の研究者を中心とした活発な研究者間の交流は,
新たなアイデアの根源として重要性が高いといえます.
ハードウェア・ソフトウェア技術の進展の著しいなか,第9回データ工学ワー
クショップでは,これまでのデータ工学ワークショップの流れを汲み,古典的
なデータベース技術にとらわれず広い範囲で論文を募集致します.具体的には,
下記のテーマを中心として論文を募集と致しますが,これらに限定するもので
はありません.発表は必ずしも高い完成度に達したものを対象とするのではな
く,萌芽的なアイデアに関する報告や問題提起も歓迎致します.アイデアの交
換による研究・開発へのフィードバックもDEWSの重要な目的のひとつと考えて
おります.更に,DB核技術のみならず,開発事例など,システムやアプリケー
ション開発の紹介や,開発時の体験からの種々の問題提起も歓迎します.デー
タウェアハウス,MMDB,ワークフロー管理など多くの新しい研究テーマが大学
からではなく,現場からの要求として発生してきており,データを対象とする
工学(データ工学)に対する様々な問題の投げかけをお願い致します.論文の投
稿をアブストラクトとし,会議の後,正式な会議録を出版するのも上述のよう
な背景から来ております.奮って御投稿ください.
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