招待講演

「日本の工学の顕彰を目指して − IEEE Milestone推奨活動 」

講演者:
 島村 和典 氏(高知工科大学 名誉教授)
日時:12月8日(木)15:20〜16:20
場所:A会場

 国際的に多くの工学者会員を擁する学会IEEEは電子情報通信学会とも連携しながら,顕著な功績が認められた工学技術をMilestone賞として顕彰している.賞はHistory Committeeという委員会が選定し,発案者のみならず所属組織に対しても永くその歴史的業績を披瀝する銘板を送り続けている.古くはBenjamin Franklinの誘電実証実験に始まり,これまで96件のMilestone Awardが選定された.日本最初の受賞は八木・宇田アンテナである.最近も日本の業績が4件続けて顕彰された.その内の3つは電子情報通信学会の分野である.Milestone受賞を組織的に支援する目的で,IEEE Japan CouncilではHistory Committeeを設け活発に受賞支援活動を継続している.
 この講演ではこの活動を紹介し,併せて本Awardを受けたG3ファクシミリ2次元符号化技術,高品質光ファイバー量産法(VAD法)等,直近の数件の技術開発史を紹介する.