イベント日程(予定)

12月9日(火)

13:00受付開始
14:00-17:20情報理論研究会(若手研究者のための講演会) (プログラムはこちら)
18:00-19:00オープニングパーティ


12月10日(水)

8:50-10:00 基調講演 (プログラムはこちら)
10:20-11:40一般講演(1.1-1.4)
13:00-14:20一般講演(2.1-2.4)
14:40-16:00一般講演(3.1-3.4)
16:20-17:20一般講演(4.1-4.4)
20:00-23:00ワークショップ (プログラムはこちら)


12月11日(木)

8:50-10:00 基調講演 (プログラムはこちら)
10:20-11:40一般講演(5.1-5.4)
13:00-14:00一般講演(6.1-6.4)
14:20-15:20一般講演(7.1-7.4)
15:40-16:40情報理論とその応用サブソサイエティ活動報告会
16:40-17:30IEEE IT Society Japan Chapter 総会
18:30-21:00懇親会


12月12日(金)

9:00-10:20一般講演(8.1-8.4)
10:40-12:00一般講演(9.1-9.4)


基調講演

1.「MDL原理入門」

日時 12月10日(水)8:50-10:00
講演者 竹内純一(九大)
概要 MDL原理(記述長最小原理)は,機械学習や統計的推定におけるモデル選択においてその有効性がよく知られている. その背景には,オッカムの剃刀と呼ばれる思考の指針「ある現象を説明できる仮説が複数あるとき,単純なものが複雑なものに勝る」がある. Rissanen がこれを情報源符号化の概念を用いて定式化し,その後の発展とともに,多様な問題に適用されるようになった. 本講演では,MDL原理の基本的考え方と,モデル選択や逐次予測における一般的な結果を紹介する. また,最近 Barron らによって議論されている,圧縮センシングにおける再構成アルゴリズムとの関係についても触れる.

2.「情報スペクトル理論の記憶のある通信システムへの展開」

日時 12月11日(木)8:50-10:00
講演者 大濱靖匡(電通大)
概要 情報理論において,多数の未解決問題があるのにもかかわらず,あまり進展の見られていない研究の方向の一つに,記憶がある通信システムの符号化の研究がある. 実際,単一情報源や有限状態通信路の幾つかの特別な例を除き,記憶がある場合の通信システムに関する符号化定理が確立されているものはほとんどない. その一方で,情報スペクトル理論を使えば,整合性をも仮定しないようなかなり一般的なクラスの通信システムに対し,通信の限界を表わす量あるいは領域の一般公式が得られるという事実がある. 本講演では,情報スペクトル理論が,有限個の状態遷移パラメータで記述されるような具体的な記憶を有する通信システムの理論限界の解明に何らかの知見を与えることができるのかについて,講演者の思うところを述べたい. 理論限界の解明と同時に,限界を実現する具体的な符号の設計も重要な問題である. 本講演では,理論限界に関する達成可能な量あるいは領域の陽な形を得たとして,これを実現する符号の具体的構成に関しても,記憶がある場合には新たな問題が生じる可能性があることを述べる.


ワークショップ

日時 12月10日(水) 20:00-23:00

1.「分散システムにおける符号化法の最近の話題」

オーガナイザ 桑門 秀典(関西大学)
講演者・講演題目 吉田 隆弘 (横浜商科大学):再生成符号の情報理論的考察
栗原 淳(KDDI):線形符号のRelative Generalized Rank Weightと,セキュアネットワーク符号への応用
和田山 正(名古屋工業大学):インデックス符号とその研究動向

2.「情報理論における測度の最適化」

オーガナイザ 池田 思朗(統計数理研究所)
講演者・講演題目 池田 思朗(統計数理研究所):通信路容量と測度の最適化
渡辺 一帆(豊橋技術科学大学): レート歪み関数と測度の最適化

3.「フラッシュメモリの符号化とその応用(理論的観点から応用的観点へ)」

オーガナイザ 眞田亜紀子(電気通信大学)
講演者・講演題目 小林 哲也(電気通信大学):On Codes for Write-Once Memory and Its Extensions
楫 勇一(奈良先端大):フラッシュ符号は役に立つのか?