委員会概要

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設立の背景

先進的なハードウェアシステムに関する教育研究を通じて、「セキュリティとセイフティ」、「ハードウェアとソフトウェア」、そして「アナログとデジタル」を融合する幅広い知識と経験を安心安全社会の実現にあたり、セキュリティ技術がますます重要となってきている。これまで、「情報セキュリティ」、「サイバーセキュリティ」等、情報通信分野におけるセキュリティ技術や量子暗号といった基礎物理面からの技術を議論する場は多く存在してきたが、一方でそれらの根幹を担うべきハードウエア部分に関して、企業における開発の秘匿性等の観点から全く存在しておらず、各研究者の出身母体において研究発表を行ってきており、体系だった議論を行う場が欠如していた。

国際的にみると、近年集積回路関係の国際会議ISSCCにおいては、ISSCC 2016に”Designing Secure Systems: Manufacturing, Circuits and Architectures”と銘打ったフォーラムを実施、A-SSCC 2015において、”Hardware Security”と銘打った招待講演セッションを実施するなどハードウエア面からのセキュリティ技術の重要性に注目が集まっている。

また、国内では、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)として、2016年にあらたに「重要インフラ等におけるサイバーセキュリティの確保」課題(PD: 後藤厚宏教授(情報セキュリティ大学院大学))の一テーマとして「IoT向けのセキュリティ確認技術」が採択される他、2016年3月に公募が開始された、NEDO・経済産業省「IoT 推進のための横断技術開発プロジェクト」においても「データ収集・蓄積・解析・セキュリティ等」として、セキュリティが項目として取り上げられるに至り、国内外においてセキュリティ技術の研究開発の重要性が高まってきている。

委員会の目的

ハードウエアセキュリティ特別研究専門委員会は、内外の研究開発動向を踏まえ、セキュリティ技術を、暗号アルゴリズム、暗号ハードウエア、ハードウエアの耐タンパー性、ハードウエアの真贋性等といったハードウエア面から俯瞰し、関連研究者が集う場を構築するとともに、ハードウエアセキュリティ分野を可視化することで次世代を担う若手研究者・学生の育成を目指すことを目的とするものである。

担当する研究分野

電子情報通信学会においては「情報セキュリティ研究専門委員会(ISEC)」(基礎・境界ソサイエティ)が暗号と情報セキュリティについて、「情報通信システムセキュリティ研究専門委員会(ICSS)」(情報・システムソサイエティ)がシステム・ネットワーク・ソフトウェアセキュリティに関して主に取り扱っている。一方ハードウエアに関しては、電子情報通信学会「VLSI設計技術研究専門委員会(VLD)」(基礎・境界ソサイエティ)や「集積回路研究専門委員会(ICD)」(エレクトロニクスソサイエティ)等がハードウエア設計として、関連する分野となっている。本ハードウエアセキュリティ特別研究専門委員会はこれらをブリッジし、この融合領域の研究分野を明示的に形成する。