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マイクロ波研究会について

専門委員長あいさつ

大久保委員長

 2023年度からマイクロ波研究専門委員会(MW研専)の委員長を務めさせて頂くことになりました岡山県立大学の大久保賢祐です。「マイクロ波研究会」は1966年の発足以来、本年で58周年を迎えます。電子情報通信学会の中でも長い歴史を誇り、諸先輩方の多くのご活躍が刻まれています。このような伝統を引き継ぐ本研究専門委員会の委員長を拝命し、大いなる名誉を感じるとともに、その重責に真に身が引き締まる思いです。

 本研究専門委員会の活動は学問および科学技術に裏打ちされた自由闊達な議論や意見交換によって参加者がお互いに切磋琢磨する大変貴重な機会を提供しており、年に10回程度開催するマイクロ波研究会での研究発表や学生コンテスト、また本学会のソサイエティ大会・総合大会を通じて研究の基盤が成され、それらの成果が発展しAPMC (Asia-Pacific Microwave Conference)などの関連国際学会に、さらに本学会の論文誌へと洗練されていると考えます。

 また2種研究会として「研究会」の形式を踏襲した TJMW (Thailand-Japan MicroWave)をタイで開催しています。研究発表の他、能動・受動回路、計測、システムなど多岐に亘るチュートリアル講演、最新技術を紹介するワークショップ、フィルタや分配回路などの設計試作コンテスト(SDC:Student Design Competition)を行っています。2009年(大平孝 実行委員長)から始まり2019年には第10回記念開催を行い、COVID-19下の2020年には形態を縮小したオンラインイベントTJMW-Student Workshopとし、2021年の2nd、2022年の3rd TJMW-SWへと継続してきました。1999年に開催された前身となるThailand-Japan Joint Symposium on Microwave(粟井郁雄 実行委員長)から振り返ると24年、ほぼ四半世紀にわたる両国の教員、研究者、技術者、学生の「草の根」的な交流でマイクロ波コミュニティを形成し技術の継続的な発展と強いパートナーシップを築いてきており、アジア地区におけるIEICEのプレゼンスに微力ながら貢献していると考えます。また、本年は4年振りの現地開催となるTJMW2023を12月に計画しています。

 本研究専門委員会はこれまでの伝統と実績を踏まえつつ、その活動が多くマイクロ波研究者・技術者に研究活動の基盤としてご活用いただけるよう、専門委員一同務めて参ります。 また、学生や若手研究者・技術者の皆様には活動への参加が、ご自分の活躍する場の創出に資することができれば幸甚です。

2023年6月
委員長 大久保 賢祐 (岡山県立大学)

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