エレクトロニクスシミュレーション(EST)講習会のご案内

                              委員長 柴田  随道 (NTT)

開催日: 2013年7月5日(金) 13:00-17:00

会場: 青山学院大学青山キャンパス総研ビル10階第18会議室

講師: 陳 強(東北大学)

タイトル:「モーメント法による電磁界数値解析の基礎と応用」

趣旨:

  モーメント法は電磁界の数値解析法として、アンテナや電波伝送路、高周波デバイスなどの電磁界シミュレーションによく用いられています。近年、モーメント法の電磁界シミュレータの高機能化と低価格化が急速に進み、シミュレータを利用した研究開発が容易にできるようになりました。しかしながら、シミュレータを利用した電磁界の数値シミュレーションを正確に行うために、モーメント法の基礎知識と基本技法を正しく身につける必要があります。また、構造が複雑な解析モデルや電気長が大きい解析対象などに対してシミュレーションを可能にするために、モーメント法の得意と不得意,範囲と限界を理解しなければいけません。
本講習会は、電磁気学の基礎知識を有する大学の学部生と大学院生や、モーメント法などの電磁界解析シミュレータを利用してアンテナの研究開発に携わる企業の技術者を受講の対象者と想定しており、モーメント法の基礎と特徴、アンテナや高周波デバイスに対するモデリングとそのポイント、大規模の解析モデルに対する高速モーメント法の基礎などについて解説します。

【内容】

1. モーメント法の基礎
1.1 モーメント法の原理
1.2 基底関数と試行関数
1.3 ガラーキン法と点整合法
1.4 例題と解説

2. アンテナの電磁界数値解析
2.1 アンテナ解析の原理
2.2 電界積分方程式と境界条件
2.3 線状アンテナの細線近似
2.4 励振と給電モデル
2.5 導体損失と集中定数のモデル化
2.6 解析モデル作成中の注意事項
2.7 複雑な解析モデルの取り扱い
2.8 得意と不得意の解析モデル
2.9 例題と解説

3. 高速モーメント法の基礎
3.1 行列方程式の高速解法
3.2 高速多重極法の原理と応用
3.3 特性基底関数法の原理と応用
3.4 GPUによる高速化

受講料: 一般非会員20,000円、一般会員15,000円
学生非会員10,000円、学生会員5,000円

定員: 定員(20名)に達し次第,申込を締め切らせて頂きます。

申込方法:
下記フォームにご記入の上、EST研究会技術者育成検討委員会(est-edumail.ieice.org)までメールをお送りください。

-------- MST講習会申込フォーム --------
件名:EST講習会(2013/7/5)申込

・お名前:
・ご所属:
・ご連絡先(オフィス住所等):
・電話番号:
・E-mail:
・学会員の別(該当部分を残してください): 一般非会員20,000円、一般会員15,000円、学生非会員10,000円、学生会員5,000円
・電子情報通信学会の会員区分(学生員、正員)および会員番号: (会員の場合)
---------------------------

問合先:
須賀良介(青学大)
E-mail: rsugaee.aoyama.ac.jp