平成23年8月15日

講習会のご案内

拝 啓

2011年は、年頭には思いもしませんでした東日本大震災に見舞われ、多くの方が犠牲となり、多数の避難者が苦難の生活をされています。犠牲となりました方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

このような状況の中で、貴社におかれましても、節電対応等で、大変にご苦労されておられることと拝察申し上げ、この難局を克服されることを願っております。

さて、ご周知のように、電子情報通信学会・機構デバイス研究専門委員会(委員長 吉田 日本工業大学http://www.ieice.org/es/emd/jpn/ )では、電気的な接触・接続技術に関するテーマを取り扱っております。その活動の一環として、講習会を企画して参りました。機構デバイスの基礎から応用分野の知識とその技術の継承に少しでもお役に立ちたいという思いです。

今年は経済的に難しい現状ですが、講習会を来る9月29日に開催を予定しております。

同封のプログラムにありますように、本講習会で定番となっております機構デバイスの基礎として、接触現象の基礎理論等を玉井先生(エルコンテック コンサルティング代表)に、接点材料の基礎(電気接点の接触障害と接触信頼性評価法)青木フェロー(田中貴金属工業)にお願いします。

さらに、近年、エネルギーの有効利用を実現するスマートグリッドが着目されており、太陽光発電、電気自動車の普及により、直流給電網の基礎技術として直流遮断が注目されています。この場合、アークを確実に、短時間に消弧する事が必要とされ、この点の基礎を関川先生(静岡大学)にお話しいただきます。

また、今回は、もう一つのテーマとして、スライディングコンタクトを取り上げました。スライディングコンタクトの基礎的な現象、理論と固体潤滑剤について、澤と渡辺先生(工学院大学)が講演させていただきます。

複雑な要因がからんだ、一件混沌とした印象もある機構デバイスですが、経験豊かな講師が、これまでの実績をベースにして、重要な基礎知識、概念を整理して、分かりやすい内容で講演いたします。また、講演会後も役に立つテキストも準備いたします。

つきましては、御社、ならびに、御社の関係者にご参加賜りたくご案内申し上げます。

この分野に新たに係わる方の教育などにご活用いただければ幸いです。

末筆ながら、猛暑の折から、十分なご自愛と御社の益々のご発展を祈念致しております。

敬 具

 

社団法人・電子情報通信学会 機構デバイス研究専門委員会

講習会担当 澤 孝一郎