IT革命における特許戦略を考える

− キルビー特許訴訟の勝訴と今後のビジネス特許戦略 −

富士通株式会社 法務・知的財産権本部長  山地 克郎


山地氏 略歴
氏名:山地 克郎 (やまぢ かつろう)
生年月日:昭和15年8月19日
 
昭和38年3月:早稲田大学 第一理工学部 数学科 卒業
昭和38年4月:富士通(株)入社
昭和38年〜:データ・ロガーのハードウェア,ソフトウェアの開発
昭和40年頃〜:プロセス制御コンピュータ(FACOM270シリーズ)のソフトウェア(OS,ALGOLコンパイラ)の開発
昭和42年〜:汎用コンピュータ(FACOM230シリーズ)のOS(通信制御,TSS制御プログラム)の設計,開発
昭和46年〜:汎用コンピュータ(Mシリーズ)のOS(主として制御プログラム)の開発開発部長,検査部長,事業部長代理
昭和61年〜:渉外本部 審査部長,渉外本部 本部長代理
現在:常務理事,法務・知的財産権本部長 兼 輸出管理本部長


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以下は,(社)電子情報通信学会 通信ソサエティ総会('00.10.2, 名古屋工業大学)における本講演の案内より抜粋したものです ***
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IT革命における特許戦略を考える
− キルビー特許訴訟の勝訴と今後のビジネス特許戦略 −


キルビーは現在のLSIの源となるICの基本概念を考案し,1959年,それを特許出願しました. しかし本出願は米国特許の問題である,サブマリン特許の典型例であり, LSIが広く普及した頃突然特許が成立し, 特許を保持するTIは世界のメジャーなLSIメーカ全てに高額のロイヤリティを要求しました. 日本のLSIメーカは泣く泣くそれに従ったのですが, 唯一富士通のみが敢然とそれに対抗し,訴訟に持ち込みました. もしその訴訟に敗れれば,莫大なロイヤリティと訴訟費を被る羽目になる大きなリスクを負っての訴訟であり, 全世界がそれに注目しました. 最近, 富士通はこのキルビー特許の最高裁での勝訴を勝ち取ったことが大きく大きく報じられました.
講演者の山地氏は,この大訴訟を陣頭に立って戦ってこられました. そこで,このキルビー特許訴訟の経過を振り返ると共に,特許戦略の重要性について講演して頂きます.
また, IT革命の時代に突入した21世紀にはいわゆる「ビジネスモデル特許」が事業の成否を握るといわれております. そこで,ビジネスモデル特許とは何か,どのような戦略で対応するべきか, などについて我々通信,ネットワーク技術者, 研究者あるいはITベンチャー企業を起こそうと考えている会員に極めて有益なお話をお願いしております.