次世代携帯電話システムのセキュリティ
三菱電機株式会社
近澤 武
(E-mail:
chika@iss.isl.melco.co.jp
)
松井 充
(E-mail:
matsui@iss.isl.melco.co.jp
)
1.はじめに
第二世代と呼ばれる現在のディジタル携帯電話に続く次世代携帯電話システムは、 来年から日本でサービスが開始されるのを皮切りに、世界中に展開される予定である。
電技審[1]によると、この次世代携帯電話システムの設備投資総額は4.34兆円、システム 運用経費総額は4.93兆円、サービス市場は27.98兆円、端末市場は4.77兆円(以上数字は いずれも2010年までの額)と試算され、今まで以上に経済波及効果は大きい。一方、 次世代携帯電話システムの特徴として、グローバルローミングの実現、マルチメディアへ の適用能力と広範囲なサービスと端末の実現、固定網と同等な高品質なサービス提供などが 挙げられ、技術/サ−ビスの面から見ても、現在の第二世代よりもさらに進んだものとなる。 さらに、この次世代携帯電話システムには、ユーザ保護等のための高度なセキュリティや プライバシー保護が期待されている。
本稿では、ITU勧告されたW-CDMA方式[2]のセキュリティについて概説し、その中で用いら れている暗号アルゴリズムKASUMIも紹介する。