2011年 1月情報ネットワーク研究会講演概要一覧
併催の場合は、情報ネットワーク研究会の講演のみを掲載いたしますことご注意ください
なお番号はプログラムで付加されている番号と合わせてあります
(1)
タイトル Webページのブロック間類似度を用いたハイパーリンクの参照箇所推定
著者 ○塚本圭一郎, 小泉佑揮, 大崎博之(1), 波戸邦夫, 村山純一(2), 今瀬 真(1)
所属 (1)阪大, (2)NTT
概要 近年、情報収集のためにWeb ページ閲覧が日常的に行われているが、 必要とする情報に到達するために多大な労力が費やされており、Web ページ閲覧の効率化が強く求められている。 Web ページの閲覧を効率化するためには、Web ページ中のハイパーリンクを辿った時に、 その先のWeb ページ中に必要とする情報が存在するかどうかを迅速に判定することが必要となる。 本稿では、Web ページ閲覧の効率化を目的とし、ハイパーリンクの参照箇所を推定する 手法HERB (HypErlink Referring Block estimation) を提案する。 HERB は、Web ページ閲覧における閲覧者のコンテキストである、リンク元ページと、リンク元ページ中の どのハイパーリンクを辿ったかという情報を利用し、リンク先Web ページから参照箇所を推定する。 HERB は、リンク元およびリンク先ページをそれぞれブロックに分割し、 リンク元ページにおいて利用者が辿ったハイパーリンクを含むブロックと、 リンク先ページを構成する各ブロック間の類似度を計算し、ハイパーリンクの参照箇所を推定する。 さらに本稿では、Web ページ閲覧を模擬した実験により、HERB の有効性を定量的に評価する。 その結果、HERB を用いることにより、ハイパーリンクの参照箇所 (人が主観的に「関連する」と判断した箇所) を約60 % の精度で推定することが可能であることがわかった。
(2)
タイトル MNから通信を開始する場合におけるShim6を用いたMIPv6のハンドオーバ処理方式
著者 ○神山卓哲, 木村成伴, 海老原義彦(1)
所属 (1)筑波大
概要 MIPv6 (Mobile IPv6) では,MN(Mobile Node)のハンドオーバ処理遅延によるリアルタイムアプリケーションの QoS(Quality of Service)の劣化が問題となっていた. これを改善するため,著者らは,IEEE802.21を利用してMNの移動先セルを予測することで, ハンドオーバ処理の一部を予め行うハンドオーバ処理方式を提案した. しかし,この方式では,MNの予測が外れた場合は事前に行った処理が無駄になってしまうなどの問題があった. そこで,本論文では,MIPv6のハンドオーバ処理遅延を削減するため, MNからCN (Correspondent Node)に通信を開始する場合に限定し,マルチホーミング技術であるShim6をベースとした MIPv6の新たなハンドオーバ処理方式を提案する. そして,従来方式と提案方式のハンドオーバ処理の平均遅延を評価することで,提案方式の有効性を確認する.
(3)
タイトル 無線LAN APにおけるリアルタイム通信のための確率的データ廃棄方式
著者 ○江本奈穂, 木村成伴, 海老原義彦(1)
所属 (1)筑波大
概要 近年,無線LAN(IEEE 802.11)の普及により,データ通信が混在する環境で, 音声通話やビデオなどのリアルタイム通信の品質を保証する通信制御がとても重要な課題となっている. 本論文では,IEEE 802.11インフラストラクチャモードにおいて,データ通信はTCPを, リアルタイム通信はUDPを用いることを前提とし, AP(Access Point)でTCPセグメントを含むフレームを混雑状況に応じて確率的に廃棄することで, リアルタイム通信の通信品質を改善する. そして,リアルタイム通信とデータ通信が混在した環境におけるネットワークシミュレーション実験の結果から, 提案方式の有効性を示す.
(4)
タイトル トラフィック優先度とキュー長閾値に基づく動的帯域割り当てアルゴリズム
著者 ○小川 功, 奥村康行(1)
所属 (1)南山大
概要 近年, FTTHのような広帯域サービスが広く普及してきている. ギガビットイーサネットPON(GE-PON)は, IEEE802.3ah規格として標準化されており, FTTHの通信速度を大幅に向上させる技術として注目されている. 高速なアクセスネットワークを実現するには, ネットワーク資源の効率的な利用が重要であり, そのためには高帯域利用効率とエンドユーザ間の公平性を保つ上りの動的帯域割当(DBA)が必要となる. 本稿では, GE-PONにおいて複数のONUとOLT間で通信を行う際, 上りの通信において, ONU間, および各ONUにおけるセッション間での割り当て帯域の公平性を実現する動的帯域割り当てアルゴリズムを提案し, シミュレーションによりその効果を示す.
(5)
タイトル 大規模ビデオコンテンツ配信に向けたキャッシュ連携方式の評価
著者 ○小林正裕, 亀井 聡, 斎藤 洋(1)
所属 (1)NTT
概要 ビデオトラヒックの増加により,通信事業者では設備コスト削減に向け,キャッシュ技術に再び注目が集まっている. しかし,動画共有サイトにおけるUGC(User Generated Contents)の増加により,現在のビデオコンテンツは, 大容量化に加え,人気度がロングテール化し,さらに短期的に人気コンテンツが変動するため, キャッシュ効果が得難い. 本稿では,動画共有サイトにおけるコンテンツアクセス傾向情報を利用し, 上記の特性を持つビデオコンテンツに対するキャッシュ連携方式の有効性評価を行う. そして,評価結果を基に,効率的なビデオコンテンツキャッシュシステムについて考察する.
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(6)
タイトル ストリーミングサービスのための高機能中継ノードによる透過型キャッシング手法の提案
著者 ○西村 祥(1), 嶋村昌義(2), 恵美奈 弘, 古閑宏幸(1), 池永全志(2)
所属 (1)北九州市大, (2)九工大
概要 インターネットを利用するサービスの需要が増えてきており, その中でもストリーミング方式の普及によってコンテンツ配信サービスが注目を集めている. しかし,人気のあるコンテンツが配信された場合,特定のサーバに対して短時間にリクエストが集中してしまい, 多数のユーザへの同時配信によりネットワークへの負荷が高まる. その結果,輻輳やパケットロスが発生することで,コンテンツの再生品質劣化や再生するまでの待ち時間が増加してしまう. 本稿では,ネットワーク内に配置された高機能中継ノードにおいて, コンテンツデータを透過的にキャッシュしサーバの代わりに配信を担うことで, ネットワーク内のトラフィック削減を図るキャッシング手法を提案する. さらに,シミュレーションにより提案手法の有効性を示す.
(7)
タイトル Location Based Clusteringを用いたP2Pストリーミング
著者 ○大村淳己, 高田和也, 後藤滋樹(1)
所属 (1)早大
概要 一般家庭でもブロードバンド回線を利用するようになり,Youtube に代表される多くの動画共有サイトが誕生し, 映像配信サービスが爆発的に成長した. ところで現在の映像配信方式の多くはクライアントサーバモデルであり, 計算機とネットワーク回線の物量作戦となってしまう. この問題を解決するためP2P を利用した配信方式が数多く研究されているが, 一般のP2P プロトコルでは参加するノードの地理的な情報を考慮することなく, 世界中のノードと接続してしまう. P2P における地理情報を活用するための研究は,多数のノードを用いて評価実験を行なう必要があるため, 多くの研究がシミュレーション実験に依存している. 本論文ではP2P 環境における地理情報に基づくクラスタリング手法を提案し, 世界規模で運用されているPlanetLab を用いてBitTorrent によるマルチメディアストリーミングの配信実験を行い, 提案手法を評価している.
(8)
タイトル Winnyネットワークにおけるダウンロード時のキー変化の測定によるピアの挙動の解析
著者 ○小泉貴嗣(1), 大坐畠 智(2), 川島幸之助(1)
所属 (1)東京農工大, (2)電通大
概要 P2P ファイル共有ネットワークは,現在のインターネットの重要な部分を占めており, トラヒック量は年々増加傾向にあるといわれている. また,P2P トラヒックの大部分はファイル転送によって引き起こされており, その実態を解析することは非常に重要であると言える. 我々は,日本国内で人気のあるWinny ネットワークを対象とし,ピア間のファイル移動を特定する手法を提案している. しかし,既存手法ではWinny ネットワーク独自の機能であるファイルキーの書き換えや 中継ダウンロードの解析が十分ではなかった. そこで本稿では,ピアのファイルダウンロード時におけるファイルキーの時間変化を追跡することにより, ファイルキーの生成時刻,寿命を解析する. さらに,クローリングによりキーの存続を確認する. その結果,アップロードピアの特定と,ピア間のファイル移動の特定が高い精度で可能になることを示す.
(9)
タイトル ピア特性とネットワーク構造に着目したP2P検索ネットワーク制御方式
著者 ○中澤大暁(1), 吉田雅裕(2), 大坐畠 智(3), 中尾彰宏(4), 川島幸之助(1)
所属 (1)東京農工大, (2)東大, (3)電通大, (4)東大/NICT
概要 P2P 方式を用いたVoIP や広告配信,データ通信,ファイル共有などが世界中で広く使われている. この中で,特にファイル共有システムでは情報流出や著作権侵害コンテンツの流通の問題が発生している. これらの問題の原因の一つとして,ネットワークを一元的に管理する機構が存在せず, ファイル流通制御が困難であることが挙げられる. 我々は,ファイル検索に非協力的な制御用マシンをネットワークに参加させ, 多数の検索リンクを張ることにより検索効率を低下させる方式を提案している. 本稿では,この方式をより効率的に適用するため, ピア特性とネットワーク構造に着目したP2P 検索ネットワーク制御方式を提案する. 提案方式では,P2P ネットワークにおけるピアの特性やネットワーク構造の各指標からネットワーク上の重要なピアを特定し, 制御することにより効率的に制御を行う. 実ネットワークの測定データを用いたシミュレーションを行い,提案方式の有効性を評価した.
(10)
タイトル ネットワークの規模的成長に基づくサービス機能の選択
著者 ○荻野長生, 小頭秀行, 中村 元(1)
所属 (1)KDDI研
概要 新世代ネットワークの様に、物理的あるいは論理的に新たなネットワーク基盤が構築される際には、 時間的な経過に伴って、ネットワークの規模的成長とネットワークのオープン化に基づくサービス機能の多様化が想定される。 反面、ネットワークの規模的成長に応じたスケーラビリティ性を維持するためには、 多様なサービス機能から適切なサービス機能を取捨選択して行く必要がある。 一般に、サービス機能の取捨選択は、利用者や市場のニーズに基づいて行われるが、 ネットワークの規模的成長に起因して機能の簡素化が図れる場合も存在する。 本稿では、ネットワークの規模的成長に伴うサービス機能簡素化の例として、 経路選択の優先制御機能とマルチパスの負荷分散制御機能の簡素化を取り上げ、 ネットワークの成長過程を評価する。 評価結果から、トラヒック需要に比例した設備投資を行った場合、 これら機能の簡素化が実際に可能であることを示す。
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(11)
タイトル [招待講演]クラウド間ネットワークを実現する仮想ネットワーク技術
著者 ○上水流由香, 波多浩昭, 八尾 宏(1)
所属 (1)NTTコミュニケーションズ
概要 クラウドシステムの利用増加やシステム構成の複雑化に伴い、サービス利用量の増減やシステム復旧障害などに 迅速かつ柔軟に対応するため、クラウド間が連携してリソースを融通するという方法が考えられる。 クラウド間でのリソース融通のためには、クラウドシステム間で必要となるサーバシステム間を 接続するネットワークを必要に応じて実現する必要がある。 本講演では、クラウド間のシステム連携に必要なエンドエンドのネットワークを、 必要な時必要に応じてオンデマンドに実現する仮想ネットワーク技術とそのアーキテクチャについて解説する。 本技術によって、クラウド間とエンド〜クラウド間で、 必要な端末やアプリケーションがオンデマンドに接続する環境を実現することができる。
(12)
タイトル [招待講演]クラウドにおけるデータ秘匿化および追跡技術
著者 ○伊藤孝一, 片山佳則, 牛田芽生恵, 高 杰, 小櫻文彦, 津田 宏(1)
所属 (1)富士通研
概要 クラウドのビジネス利用をさらに拡大させるには、クラウドに預けたデータのセキュリティ確保が極めて重要になる。 本講演では、機密情報やプライバシ情報を、クラウドをまたがって安全に利活用するための、 データ秘匿化技術と情報トレーサビリティ技術について述べる。 データ秘匿化は、クラウド上のデータに対し、マスキングやランダム化などの秘匿化をしたままで、 集計処理を行うことが可能である。 さらに、集計結果の粒度を、クラウドを利用する様々なユーザの権限に応じて柔軟に調整することができる。 クラウド上でデータが復号されることがないため、ユーザによって安全なデータ利活用を実現することができる。 情報トレーサビリティ技術では、複数クラウドを移動したデータの経路を可視化することで、 ユーザが意図したようにデータが利用されているかの確認や、 ユーザが意図しないデータの不正流出を防ぐことができる。
(13)
タイトル [招待講演]実用インターネットトラヒック監視技術
著者 ○倉上 弘(1)
所属 (1)NTT
概要 インターネットが需要なインフラになり,インターネット上の攻撃や事故が及ぼす影響は甚大である. ユーザサービスに必要なネットワーク帯域を安定して確保し,攻撃や故障時に素早く対処するために, トラヒック監視業務の重要度はますます高くなっている. 本稿では, インターネット上の攻撃や事故を迅速に検出して対処するためのトラヒック監視技術と課題について述べる.
(14)
タイトル [招待講演]複雑化するインターネットトラフィックの現状とその運用技術について
著者 ○須藤年章(1)
所属 (1)MF
概要 インターネットを利用した新しいサービスが次々と誕生し、P2P、ストリーミング、 コンテンツ配信などの様々なアプリケーションを利用したマスユーザー向けのトラフィックから、 VPN や企業向け、サービスオーバーレイ、 そしてIPv6など複雑で多種多様なトラフィックが発生しその識別は非常に難しくなっている。 また様々な要因によりトラフィック量の急激な増減や、 その流入経路の変化などが頻繁に発生しトラフィックマネージメントは困難を極めており、 そのような状況におけるコスト最適化、品質の維持のための最適なトラフィック解析やマネージメントが必要となっている。 本稿では、インターネットトラフィックの現状と、複雑化するトラフィックの解析手法から、 適切なトラフィックマネージメントを行うための技術について紹介する。
(15)
タイトル [招待講演]地球規模OSの実現に向けて 〜 ポスト石油・石炭ピーク時代における情報ネットワーク 〜
著者 ○斉藤賢爾(1)
所属 (1)慶大
概要 石油ピークは,世界の石油生産量がピークを迎え,その後は永久に減少傾向に転じる時点を指す. その到来時期については様々な予測が立てられていたが, 先頃,世界の在来型原油生産量が2006 年にピークを迎えたらしいとの発表があった. 非在来型を含む石油も,生産量ピークを既に迎えたか,あるいは近々迎えると見られ, 今後,石炭や原子力への依存度が上がれば,石炭ピークやピークウランさえも今世紀前半中に訪れる可能性が高まる. 本稿では,そうした状況下で必要となる,地球上で無駄なく資源・エネルギーを使い回すための調整を担当する, いわば地球規模のオペレーティングシステムの実現可能性を探る. その検討にあたっては,特に,P2P (peer-to-peer) やIoT(Internet of Things) といったネットワーク応用技術の適用を追究する.
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(17)
タイトル OSPFリンク重み最適化手法を利用したネットワーク省電力化手法の検討
著者 ○野村啓仁, 矢田 健, 川原亮一, 山田博司(1)
所属 (1)NTT
概要 近年,通信ネットワークにおいて,消費電力の増大が大きな問題となっている. ネットワークを構成する主要な機器であるルータではシャーシやラインカードで大半の電力が消費される. これらの消費電力のほとんどは,電源が入っているだけで消費される待機電力であるため, 消費電力を削減するための手段の一つとしてスリープが有効であると考えられている. しかし,スリープの導入は利用可能なリンクやノードの減少となるため,特定のリンクへの負荷の集中が起こりやすくなる. これらの問題の解決のために, 待機電力を下げる制御技術やMPLS を用いた安全なトラヒック制御技術が提案されつつあるが, これらの技術を実装した機器の新たな導入が必要となる. 本稿では, 従来のOSPF で動作し,MPLS や待機電力を削減する技術を実装した機器が存在しないネットワークにおいて, スリープを導入するためのリンクコストの算出方法を提案する. 特に,スリープの導入に際して,できるだけ特定のリンクへの負荷が起こらないような負荷分散を含めたコスト計算法を提案,検証した.
(18)
タイトル レイヤ2スイッチ省エネルギー方式
著者 ○小川裕二, 濱田和樹, 鹿島和幸, 堀内栄一(1)
所属 (1)三菱電機
概要 低炭素な社会の実現に向けてインターネットワーク,イントラネットワークでは省エネルギー化の要求が高まっている. 本稿では,ネットワークを構成するレイヤ2スイッチに広く実装されている マルチプルスパニングツリープロトコル(MSTP:複数VLAN を1つのグループとして経路を生成して冗長化とループ防止を実現するプロトコル) と, リンクアグリゲーションコントロールプロトコル(LACP:動的に複数ポートを1つのポートに束ねて帯域を拡張するプロトコル) において, 経路集約とポート数削減によりネットワークを最適化することでレイヤ2 スイッチの省エネルギー化を実現する手法を提案する.
(19)
Title Dynamic Cell Configuration Scheme for Reducing Energy Consumption of Base Station
Authors ○Zhenni Pan, Hiroyuki Shiba, Shigeru Shimamoto(1)
Affiliations (1)Waseda univ.
Abstract In this paper, we propose an energy saving solution for mobile systems based upon dynamic cell configuration control affected by the traffic for each cell. In the proposed scheme, we control the number of active cell with regard to call loss rate, delay and energy consumption of the base station. We define 7 cells as a cell group, and the center cell can be a role of a base station of a cell group, and other neighboring cells can be inactive when the traffic is low. To accept calls from edge of the cell group, we introduce active cell rotating scheme to detect such calls. This method has a positive influence on energy savings especially during the night zone.
(20)
タイトル Compressed Sensingの無線センサーネットワークへの適用に関する研究動向
著者 ○佐々木達哉, 川原圭博, 浅見 徹(1)
所属 (1)東大
概要 無線センサネットワークはセンサノードを空間中に配置し, センシングデータをノード間で無線通信することで広範囲に渡る情報を収集する技術であり, 環境モニタリングなどへの適用が期待されている. しかし,大規模な無線センサネットワークではセンサノードの数が膨大になるため, センサノード全体のエネルギー消費や通信コストが莫大なものになってしまう. この問題に対して,近年新たにCompressed Sensing によるアプローチが注目されてきている. Compressed Sensing は,スパース性や圧縮可能性を持つ信号を極めて少ない観測数から復元する, 信号の圧縮・復元技術である. 本稿では,Compressed Sensing について概要を述べた後に,無線センサネットワークへの適用における研究動向を紹介し, 我々の研究目標としてスペクトラムセンシング時の計測地点低減への適用について示す.
(21)
タイトル 不完全な隣接ノード位置情報に基づくFACEプロトコルの実現手法
著者 ○江崎智和, 桧垣博章(1)
所属 (1)東京電機大
概要 FACEプロトコルは、各中継ノードが隣接ノードから得た位置情報という局所的な情報のみを用いて 選択した次ホップ中継ノードへとデータメッセージを転送するにも関わらず 100%の到達率を実現するアドホックルーティングプロトコルである。 しかし、各ノードがブロードキャスト送信する位置情報を含むビーコンメッセージの紛失によって 隣接ノード位置情報が不完全となり、データメッセージがループ配送されることがある。 このループ配送を回避するために、隣接ノードとして選択されることを禁止するノードの存在領域を含むブラックリストと、 この領域に含まれていてもループ配送の原因とはならないノードID を含むホワイトリストをデータメッセージに ピギーバックする手法を提案する。 本手法による到達率の改善をシミュレーション実験により評価する。 また、ブラックリストとホワイトリストのピギーバックによるメッセージ長拡大に対処する手法として、 リスト長を制限する手法を提案し、制限長を定めるためのシミュレーション実験を行なう。
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(22)
タイトル 中継ノードにおけるバッファオーバフローを回避するバーストセンサデータ配送手法
著者 ○兼子佑樹, 桧垣博章(1)
所属 (1)東京電機大
概要 中継センサノード列による無線マルチホップ通信によって センサデータをシンクノードへと配送するセンサネットワークでは、 バースト的に発生するセンサデータを紛失することなく低遅延で配送することが求められる。 しかし、シンクノードに近い中継センサノードでは、多数のセンサノードから配送されるセンサデータが集中するため、 中継センサノードの通信バッファがオーバフローする。また、シンクノードから遠い中継センサノードにおいても、 前後2 ホップの中継センサノードと互いに通信が干渉するために送信機会が減少し、通信バッファがオーバフローする。 ある中継センサノードでのバッファオーバフローは、バッファオーバフローした中継センサノード列形成の原因となり、 センサデータの配送遅延を延長する。 本論文では、隣接センサノードの通信バッファにもセンサデータを格納することで配送遅延を短縮するNeBuST 手法を拡張し、 より多くのセンサノードへとバーストセンサデータを拡散することでさらに配送遅延を短縮する手法を提案する。
(23)
Title A Comparative Survey on Information-Centric Network
Authors ○Ruidong Li, Masugi Inoue(1)
Affiliations (1)NICT
Abstract The current Internet architecture is designed for host-to-host communications, where hosts interconnect with each other based on their network locations. On the other hand, information dissemination and retrieval have occupied most of Internet traffic, which leads to the fundamental mismatch between the traffic flow and Internet architecture. This significant mismatch causes that the information cannot be efficiently, effectively, and securely retrieved by users, because of its binding with hosting server(s). To solve the problems brought out by this discrepancy, information-centric network (ICN), which treats information as the first-class citizen, has been prompted and is currently under design from clean-slate in many projects, such as 4WARD, PSIPR, DONA, and CCN. In this paper, we introduce the background for the emergency of ICN, and identify the goal and design requirements for ICN and research lineage among the existing researches. Meanwhile, we comparatively survey the existing proposals from aspects of naming, name resolution and routing. Further, we examine whether there is a match between ICN and NWGN and clarify the research challenges from viewpoint of NWGN.
(24)
Title Some Considerations on Name Resolution in Future Heterogeneous Mobile Networks
Authors ○Ved P. Kafle, Masugi Inoue(1)
Affiliations (1)NICT
Abstract The new generation network or future Internet will apply the ID/locator split concept to the protocol stack so that various network layer protocols/locators would be supported by hiding their heterogeneity from the transport and application layers. The applications identify communication peer hosts by their hostnames or IDs which are mapped to locators as the packets are pushed down the protocol stack. Hosts obtain hostname-to-ID & locator mapping records from hostname registries. The records are updated as mobile hosts move and acquire different locators. This technical report discusses a scheme of hostname formation and presents some considerations for hostname resolution methods, including registration, retrieval, and update of the mapping records, so that mobility is supported well in the future heterogeneous networks.
(25)
タイトル P2P技術を用いた端末識別子と位置情報の一貫性の改善に関する研究
著者 ○林 健太朗, 岡村耕二(1)
所属 (1)九大
概要 現在,既存のネットワークに依存せず一から新しいネットワークを考える, Future Internet に関する研究が世界中で進められている. Future Internet では,IP アドレスが持つ位置情報(ロケータ) と端末識別子(ID) の役割りを分離する, ロケータ/ID 分離ネットワークが研究されている. ロケータ/ID 分離ネットワークでは,端末がパケットを送信する時,宛先をID で指定する. そして,ID は現在のロケータに変換され,パケットはロケータをもとに宛先へ配送される. 既存の研究では,DNS(Domain Name System) によってロケータとID の対応を管理する方式が提案されている. しかし,DNS によるロケータ/ID 管理方式は,規模適応性に関して問題がある. そこで,本論文ではP2P(Peer-to-Peer) ネットワークを用いたロケータ/ID 管理方式を提案し, シミュレーションによってその規模適応性を評価する.
(26)
タイトル OpenIDに基づく認証サービスの継続性を高める研究
著者 ○新垣大志, 城間政司, 長田智和, 谷口祐治, 玉城史朗(1)
所属 (1)琉球大
概要 近年,インターネットの普及に伴い,さまざまなサービスで個人を証明するためにパスワード認証が利用されている. 利用するサービスが多くなるにつれ,ID 管理が難しくなり,利用者の認証作業も煩雑になっている. このような背景から,1 つのID で複数のサービスを利用できるID 連携技術が注目を集めている. ID 連携技術の1つであるOpenID は,任意の認証サーバー(OP)を選び, 1つのID(URL)で複数のOpenID 対応サービス(RP)を利用できるシステムである. しかし,何らかの障害でOP が利用できなくなると,登録しているRP 全てが利用できなくなってしまう. そこで,我々は複数のOpenID を1つのアカウントに集約する中間OP を利用し,認証サービスの継続性を高める仕組みを提案する.
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(27)
タイトル 仮想OS技術及び仮想マシン技術のVPS環境におけるパフォーマンス特性評価
著者 ○澤岻寛人, 城間政司, 長田智和, 玉城史朗, 谷口祐治(1)
所属 (1)琉球大
概要 近年注目を集めている仮想OS 技術の一つであるOpenVZ は,導入の容易性やコンテナの集積度高めることが 容易な点等からレンタルサーバ業者等に急速に普及している. しかし.仮想OS 技術は仮想マシン技術に対して,カーネルの影響が全コンテナに及ぶなど, 安定したサービス運用を目的とした用途としては信頼性に欠ける. 本発表では,仮想OS 技術の一つであるOpenVZ と仮想マシン技術である一つであるXen を比較し. それぞれのパフォーマンス特性について評価する.
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