第2回 研究会

共催

場所・日時

日時: 2003年7月7日(月) 10:00 - 17:30

会場: 大阪大学 サイバーメディアセンター豊中教育研究棟(新棟) 7F 会議室

豊中教育研究棟(新棟)7F 大会議室
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1番32号 大阪大学豊中キャンパス内
TEL: 06-6850-6111(代)

交通・アクセス:
サイバーメディアセンター豊中教育研究棟の場所(キャンパスマップ内13-2番)
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参加申し込み

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プログラム

●7月7日 開会挨拶(10:15 - 10:30)
●7月7日 研究発表(10:30 - 11:30)
1. Uniform Rendezvous Pointer オーバーレイネットワーク相互接続のための識別子空間
○土井 裕介(東芝)・石田 剛朗・斉藤 賢爾(慶應義塾大学)・門林 雄基(奈良先端科学技術大学院大学)
インターネット資源の再抽象化レイヤであるオーバーレイネットワークは、近年めざましく発達している。しかし、その発達はそれぞれに閉じており、相互に協調して稼働する枠組は考えられていない。
本論文では、これら、異なる資源の抽象化方式を持つネットワーク間で相互参照を行うための識別子空間である、URP (Uniform Rendezvous Pointer)を提案する。特に、URPの必要性を議論した上で、URPに求められる機能について考察する。具体的に、ネットワーク毎に異なるポリシーやポインタに与えられる抽象データ型、位置情報や名前の検証可能性などについて評価し、あるべきURPの機能について提案する。
2.インターネットにおけるライフライン機能の実現
○野呂 正明・菊地 高広 (通信・放送機構)・砂原 秀樹(奈良先端科学技術大学院大学)・下條 真司(大阪大学)
VoIPの急速な普及や、専用線サービスのIP-VPNによる代替など、公衆網上のサービスがIP化されつつある。そのため、今まで公衆網で実現されてきた緊急・重要通信の提供等のライフライン機能をインターネット上でも実現することが求められている。
我々は、インターネットにおけるライフライン機能のうち、VoIP等による110番119番相当サービスの実現に必要な技術と、それらのトラフィックに対する品質の確保について研究を行っている。
本報告では、発信者の地理的な場所に応じた着信先の切り替え方式と発信者認証技術および、インターネットにおける特定サービスの品質確保のための、IXの構成方式およびパケットの優先制御と帯域制御方式について報告する。
3.BGP ネットワークにおける XML を用いた汎用性の高いポリシ記述言語の提案
○衛藤 将史・下條 敏男・門林 雄基・山口 英(奈良先端科学技術大学院大学)

 先方の都合でキャンセルになりました。ご了承ください。
●7月7日 研究発表(13:00 - 15:00)
4. SLAMNet における制御パラメータと性能特性
-Control Parameters and their Impacts on Performance of the SLAMNet-
○横山 浩之, 中村 元, 野本 真一 (株式会社KDDI研究所)
ネットワークアーキテクチャ SLAMNet (Statistical Lambda Multiplexing Network) の制御パラメータと、その値がネットワーク性能に与える影響を実測データに基づいて考察する。
5. IP/光マルチレイヤネットワークにおけるQoS制御方式の検討
○木村卓巳 (NTT)
柔軟な経路設定や増設が容易な波長パスにより、トラヒック増加への迅速な対応や収容効率の向上が可能な光ネットワークにおいて、IPネットワークのバックボーン向き高スケーラビリティQoS制御技術であるDiffServアーキテクチャを導入し、IPレイヤと光レイヤ制御を組み合わせて、要求品質の多様化や急激なトラヒック増に柔軟に対応可能なIP/光マルチレイヤネットワークQoS制御方式を提案し、その性能評価結果を報告する。
6.マルチホップ衛星通信システムにおけるHTTPの性能評価
○竹内 達・小畑 博靖・舟阪 淳一・石田 賢治 (広島市立大学)・廣瀬 功一・山崎 克之 (KDDI研究所)
地球を半周するような長距離通信を行う手段として、複数の衛星を経由するマルチホップ衛星通信システムが注目されている。また、マルチホップ衛星通信システムは、災害時等における海底光ファイバーの代替路として有用であると考えられている。しかしながら、このようなマルチホップ衛星通信システムにおける、HTTP(HyperText Transfer Protocol)性能の理論的・実験的評価は未だ十分ではない。
そこで本研究では、マルチホップ衛星通信システムにおけるHTTP性能の理論的、および実験的評価を行った。まず、マルチホップ衛星通信システムにおける、HTTP1.1によるWebデータ送信時間を求める新たな評価式を導出した。また、HTTP1.1の仕様にはあるものの、一般的なWebブラウザには実装されていないパイプライン要求機能に対応した評価式も導出した。
次に、得られた評価式の値と、マルチホップ衛星通信システムの1つであるSKYCASTシステムを利用して得られた実測値とを比較評価した。その結果、評価式から得られた値は実測値に近似していることが分かった。
7. 複数ドメインを経由するAFサービスのためのコードポイント再設定方式の提案
○本久 勝一 (大阪大学)・福岡 寛之 (通信・放送機構)・馬場 健一・下條 真司 (大阪大学)
QoSを制御するアーキテクチャの一つであるDiffservにはAF PHBが規定されている。AFはパケットに廃棄優先度を設定し、高廃棄優先度のパケットから廃棄することにより低廃棄優先度のパケットの廃棄を防ぎ、QoSを制御するPHBである。しかし、複数ドメインを経由してAFを利用する場合、ドメインの境界でドメイン間契約により廃棄優先度の変更が行われる可能性がある。このため、複数ドメインを経由するAFでは品質の劣化が起こる。本研究ではドメイン間で行われる新しい廃棄優先度の変更方式を提案する。提案方式は優先度の変更されたパケットを他のパケットとを区別することにより品質の低下を防ぐ方式である。提案方式をシミュレーションにより評価し、その結果、提案方式では従来よりも品質の劣化を防ぎ、設定通りのQoSを提供できることを示した。
●7月7日 研究発表 (15:30 - 17:30)
8.分散型リアルタイムフロー計測ツールの設計と性能評価について
○北辻 佳憲・山崎 克之 (株式会社KDDI研究所)
最近のインターネットの多様なサービス提供に対する性能監視や、サービス不能化攻撃(DoS アタック)の監視・同定・追跡は、トラヒック量の監視だけでは実現することが難しく、トランスポート層およびその上位のアプリケーションのフロー計測が有効である。しかし、フローの同定処理の複雑さや識別されるフローが多量に検出されることから、高速な回線を対象とする計測装置の開発は高価になる。
本稿では、トラヒックを分散してリアルタイムにフロー計測を行うための要求仕様を明らかにし、仕様を満たすツールの方式を提案する。さらに、同ツールの性能評価と実ネットワークを対象とした実証を行う。
9. 階層型IPトレースバックの評価
○大江 将史・櫨山 寛章・門林 雄基 (奈良先端科学技術大学院大学)
IPトレースバック技術は,分散型サービス妨害攻撃への対抗技術の一つである.その1手法である筆者らが提案した「階層型IPトレースバック」は,IPトレースバックをインターネットにおける経路制御単位であるAS間(eIPトレースバック)とAS内(iIPトレースバック)に分離して行う手法である.
本発表では,筆者らがeIPトレースバックとして提案している「IPオプショントレースバック」の有効性を実験結果に基づいて述べる.本提案の実験は,インターネット上での接続規模上位50ASのトポロジーに基づいたASネットワーク環境をPCを用いて構築,その上で分散型サービス妨害攻撃を生成し,提案手法の実装の評価を行った.
10.Resource Consumption Analysis of DNS Servers against DoS attacks
○力武 健次(KDDI研究所、大阪大学)・菅谷 史昭・中尾 康二(KDDI研究所)・野川 裕記・下條 真司(大阪大学)
DNS (Domain Name System) servers have been a target of persistent DoS (Denial-of-Service) attacks. Since DNS uses UDP for the database lookup and result exchange, targeting DNS servers by repetitive UDP packet generation is highly feasible. In this paper, we perform a computational resource consumption analysis of DNS server software
programs against simulated DoS attacks, and evaluate how the server and the operating system behave under the different types of conditions.
11.コンテンツに基づくマスメイルフィルタリング
○和田 俊和・齋藤 彰一・泉 裕・上原 哲太郎 (和歌山大学)
近年、マスメイル送信は大きな社会問題となっており、我々はこの問題に対処するためのシステム構築を行っている。このシステムでは、Open Relay MTAのIPアドレスに基づくフィルタリングではなく、メイルコンテンツに基づくフィルタリング方式を採用している。これは、Open Relay MTAの数に比べてマスメイルコンテンツの種類の方が圧倒的に少ないため、一つのマスメイルを発見するだけで、他のマスメイルを比較的簡単にフィルタアウトできるためである。すでに、プロトタイプシステムは稼動しており、自動的に、マスメイル収集、メイルコンテンツの正規化、チェックサム計算、およびDNSへの登録、が毎日行われており、このDNSを参照したメイルフィルタが稼動している。本稿では、このシステムの概要と今後の展望について述べるとともに、マスメイル収集について協力を呼びかける。