CEEM’96(第2種研究会)の開催結果
(通信ソサイエティ ニューズレター第8号より転載)

(1)会議名:Asia-Pacific Conference on Environmental Electromagnetics(CEEM'96)
(2)主催:環境電磁工学研究専門委員会、中国通信学会、北京郵電大学
(3)日時:1996年11月5日〜7日
(4)会場:建国飯店(中国・西安)

(5)主なトピックス:

 11月5日〜7日に、中国から42名、外国47名(日本からは29名)の計89名を集めて、歴史の都、西安の建国飯店で開催された。大会委員長は北京郵電大の高 (Gao Yougang)教授、同副委員長は東京農工大の仁田周一教授である。

 Proceedings には81論文(中国48、日本21、韓国5、カナダ3、米、露、シンガポール、香港、各1)が掲載されたが、実際に発表された論文数は9つのセッションで55件であり、内訳は、電磁理論関係22(アンテナ理論12)、EMC/EMI関係33であった。中でも無線通信のEMC5件とプリント回路のEMC5件、地震時の電磁波の4件が目立った。

 閉会時には高教授から、次回のCEEMを2000年に中国で開催することが宣言された。

 西安市内の店先にはポケベルや携帯電話機が並び、技術系の書店ではコンピュータ関係の解説書が山積みされ、ワープロとプリンタを並べた個人印刷店が街角に見られるなど、アジアの大国中国で今まさに電磁環境問題が現実問題になりつつある事が実感された。

(執筆者:和田修己、岡山大学)