−人体ファントムとその応用特集号(和文論文誌B)論文募集−

人体ファントムとその応用和文論文特集編集委員会

 人体の極近傍での使用を前提とした携帯情報端末や電磁波を利用した医用機器の普及に伴い,人体に対する吸収量の定量的な評価の観点から,機器より発生する電磁界の人体への影響を客観的に評価する必要性がますます高まってきています.一方,機器の設計開発という観点からは,人体による機器の特性への影響を定量的に把握することがきわめて重要です.しかし,実際の人体では道義的問題のほか,個人差による測定値のばらつきや再現性の問題等が生じます.そのため,人体を模擬した実験用及び解析用「人体ファントム」が必要不可欠です.また,放射線医学あるいは超音波医療等の分野では,各々の「人体ファントム」が古くから開発されてきていますが,近年では,それらの高度化が強く要求されています.これらの経験及び知見は,電磁波に対する「人体電磁ファントム」の開発に大きく寄与すると思われます.加えて,放射線や超音波による診断・治療に電磁波による診断・治療を併用する試みも行われるようになり,放射線/電磁波あるいは超音波/電磁波に共用できる新しい「人体ファントム」の開発が期待されています.さらに,近年では人体と電磁界の相互影響を外部から容易に観測でき,しかも高精度測定が可能な可視化ファントムの開発,及び人体の血流をも模擬できるダイナミックファ
ントム等の開発に対しても要求が高くなってきています.
 本特集号(平成14年5月号)では,以上の観点から「人体ファントムとその応用」に関して広く論文を募集することとしました.多数の皆様からの積極的な投稿を期待しています.
1.対象分野
  ・放射線防護
  ・超音波
  ・医用生体工学
  ・環境電磁工学
  ・アンテナ・電波伝播
  ・電磁波の安全性問題
  ・数値ファントム
  ・ファントムの高度化及び多機能化
  ・その他,人体ファントムに関連する分野
2.論文の執筆と取り扱い
 通常の和文論文誌と同様とし,刷り上がりページ数は8ページ以内を原則とします.執筆の詳細は,毎号の和文論文誌に掲載されている「和文論文誌(B)への投稿について」もしくは、http://www.ieice.org/jpn/shiori/mokuji_b.htmlを御参照下さい.
また、投稿時には原稿表紙および封筒に「人体ファントムとその応用」と朱記して下さい(コピー4部)。なお、査読後の再提出期間(通常は60日)を短縮する場合がありますので、あらかじめ御了承下さい。
3.論文投稿締切日
 平成13年7月31日(火)必着
4.問合せ先
  上村佳嗣 宇都宮大学工学部情報工学科
       〒321-8585,宇都宮市陽東7-1-2
       電話:028-689-6260,FAX:028-689-6261
       E-mail:gami@is.utsunomiya-u.ac.jp
5.原稿送付先 
(社)電子情報通信学会出版事業部ソサイエティ誌出版課
   〒105-0011 港区芝公園3-6-22 ジェーシービル内
6.特集号編集委員会
  
委員長 伊藤公一(千葉大)
  幹 事 上村佳嗣(宇都宮大),森下 久(防衛大)
  委 員 宇野 亨(農工大),小川晃一(松下電器),
      鹿子嶋憲一(茨城大),多氣昌生(都立大),
      徳丸 仁(慶大),野島俊雄(NTTドコモ),
      橋本 修(青山学院大),藤原 修(名工大),
      堀 俊和(NTT),宮川道夫(新潟大)

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