EMCJ ニュース No. 4 

 

環境電磁工学研究専門委員会 委員長:小塚洋司、副委員長:古賀隆治

                幹事:陳強、山根 宏、幹事補佐:村野公俊、下塩義文

今年度の主な活動方針;

2010年の有望技術・市場のキーワードは,「環境」「ユビキタス」「薄型」であると報じられています(3月4日付日経産業新聞)。これら三つのキ−ワードは, 何れも環境電磁工学の諸問題と深く関わっており、この例からも環境電磁工学研究会が果たすべき役割は、今後ますます重要となってまいりました。

こうした電磁環境の急速な質的転換に対処すべく、今年度は、より一層の活性化を目指して環境電磁工学研究会の運営を図ってまいります。

具体的には、毎月の研究会では、2日開催や特別講演を含めた幅広い活動計画の他,若手研究者に対するワークショップや発表会の企画、また,一般技術者向けワークショップの充実,産業界との一層の協力関係の強化、IEEE、EMCSの国内各チャプターとの連繋によるグローバル化に対応した研究会の在り方などを検討し、これらを積極的に推進してまいります。また、規制や標準化の問題に関し、学会としてどのような形で参画する余地があるか等を視野に入れて検討してまいります。今年度前半の主な計画を以下に記します。

〇若手エンジニアを対象としたワークショップと発表会における表彰者

7月29日に開催された「若手研究者、エンジニアのワークショップ」において、優れた発表をされた下記3名の方を表彰し、併せて副賞を授与いたしました。環境電磁工学研究会の特質に鑑み、論文そのものの質的評価だけに偏らず、発表方法なども審査対象としました。受賞者の方々を以下にご紹介いたします。

受賞者と発表題目:
1.柏山 仁(NICT仙台EMCリサーチセンター) 球面走査電波ホログラフィ
                   を用いた波源位置推定のシミュレーション
2.松嶋 徹(岡山大学) 平衡度不整合モデルを用いたガードトレースのEMI低減効
             果の予測
3.木口 章吾(熊本電波高専) コモンモードチョークを挿入した短い平衡伝送路
                の端末不平衡によるコモンモード電流特性

 

 

 

 

9月研究会(ATR)で大阪大学教授小牧省三先生の特別講演を開催

9月ATRで開催の研究会で、大阪大学大学院工学研究科教授、小牧省三先生による「ユビキタス社会における電波利用方策」の特別講演が開催されます。また,ATRの見学会も実施いたします。多数の方々のご参加をお待ちいたします。

〇通ソ大会で電波吸収体のシンポジウムを開催

9月徳島大学で開催の通信ソサィヤティ大会で、最近発表件数が増えています電波吸収体のシンポジウムを企画いたしました。「最新の電波吸収体技術」をテーマに開催します。

10月はマイクロ波研究会およびIEEE Sendai Chapterと共催

10月の研究会は、秋麗の岩手大学で28,29日の2日間にわたり開催されます。マイクロ波研究会の他、IEEE Sendai Chapter とも共催いたします。EMCJから19件のご発表があります.奮ってご参加ください。

〇越後湯沢でワークショップのテーマが決定

今年は、11月11,12日の二日間に渡り、越後湯沢でワークショップを開催いたします。「e-Japan戦略Uの進展とEMCの諸問題」をテーマに、EMI計測と国際規格の展望をはじめ、PCBの問題に関する特別セッションやカーボンナノチューブに代表されるナノテク材料の特別講演などを予定しております。紅葉の映える湯沢グランドホテルで、少し趣向を変えての開催を実施いたしますので、ご期待ください。なお、今回は、お一人でご宿泊希望の方は、同ホテルの個室数が制限されておりますので、参加費のみをお支払いただき、近隣のホテルに宿泊可能なように、参加費と宿泊費を分離いたしました。また,2日目の昼食を参加費に含めさせていただきました。近日、詳細なプログラムをお知らせいたします。

〇11月研究会を休会とし12月に2日開催

11月の研究会は、湯沢ワークショップと下記KJJCが開催されるため、日程調節が出来ず休会とし、この分を12月の名工大に繰り入れることにしました。

2004年KJJCの開催について

アンテナ・伝搬,環境電磁工学,電磁界理論に関する日韓合同会議(KJJC)が、今年は、11月22日(月)〜11月23日(火)の2日間、韓国ソウル市で開催されます。論文締め切りは、2004年9月22日(水)です。詳細は、詳しくはアンテナ伝播研究会ホームページのKJJC'04開催案内(http://www.ieice.or.jp/cs/ap/jpn/KJJC2004.html)をご覧ください.

〇アジア地域からの講師による特別講演会を開催予定(12月名工大に変更)

12月は名工大で2日間の研究会を開催します。一般講演の他、アジア地域とのより一層の連繋を深めるために、各国から講師をお招きして特別講演の形でジョイントミーティングを開催する予定です。技術進歩の著しいアジア各国の技術動向と環境電磁工学の在り方などをご紹介していただきます.EMC Japan chapterとの共催で、第一日目にジョイントミーティングを予定しております。