◆シンポジウム企画「メタマテリアルアンテナ」
日時: 2009年9月15日(火)10:30-16:50
場所: 新潟大(新潟市)
オーガナイザ:榊原久二男 (名工大)
発表件数:11 件
参加者:約100 名
【提案趣旨】
伝送線路内の伝搬定数を制御可能なメタマテリアル技術が脚光を浴びている.その一方
で,メタマテリアルの実用化への検討が進められており,その有力な候補がアンテナであ
る.メタマテリアル技術をアンテナに適用することで,アンテナの小形化や指向性の設計
自由度が向上するといった,アンテナの普遍的な課題が解決できることが期待されている.
しかし,実用化においては,損失の問題や,動作周波数帯域幅が狭いことが課題となって
いる.本シンポジウムでは,メタマテリアル技術のアンテナへの応用に関する論文を多方
面から集め,その実用性について議論する.非常にホットなトピックスでもあり,多くの
聴講者が期待できる.
【開催報告】
メタマテリアルアンテナの特徴である,アンテナの小型化,低姿勢化,指向性設計自由
度の拡大,アンテナ間相互結合の低減など,幅広い種類のメタマテリアルの研究成果の発
表があり,日本国内においてもメタマテリアル技術に関する研究の広がりが感じられた.
同時進行のAP 関連セッション数を最小限に抑えた企画上の戦略も功を奏し,夕方の最後
の発表が終了するまで,100 名を超える数の聴講者の参加があった.各々の発表に対して質
問が相次ぎ,討議が白熱した.研究成果とともに,議論によって課題も明らかになり,発
表者・聴講者の両者にとって有意義な情報提供ができたと考える.以上より,本シンポジ
ウムの目的は十分に達成されたと考える.