従来から日本における英語教育はリーディングやリスニングなどの受動型の能力教育が中心となってきた。この傾向は一部の教育機関を除き,現在も同様である。一方,現在の日本の研究機関では,英文ライティングやスピーキング、英語プレゼンテーションなどの能動型の英語能力が不可欠な時代となっている。
特に理工学系の日本人学生や研究者にとっては,自分達の研究成果を国際的に正当に評価して貰うために能動型の英語教育が不可欠である。 このような英語教育を実現するためには,従来の英語教育全体を見直し,能動型の英語能力開発に向け、より実用的,具体的な内容に切り替えることが必要である。
本講演では,理工学系,特に電子・情報・通信系の日本人学生や若手研究者に的を絞り,学生や研究者が国際的に活躍できる英語能力を身に付けるための英語教育のあり方と英語論文の書き方について解説する。 |