マイクロ波研究会のあゆみ


1955年に国際電波連合(URSI)から検討事項

  • Further study of the transitions from Maxwell's equation to the limiting cases of geometrical optics on the one hand and circuit theory on the other.
  • Further study of guided waves including surface waves and the transmission through anisotoropic media in wave guides.
  • Preparation of a monograph on variational methods
について要望があり、それに応えるために電気通信学会(当時の本学会の名称)内に「マイクロ波伝送研究会」が設置されました。これらが、当時のマイクロ波工学分野のトピックだったということでしょうか。この研究会は岩片秀雄委員長の下、11年間の間、上記の検討項目に関するテーマを取り上げ、年に8回程度の研究会を開催し、毎年20件~40件の研究発表を行いました。

1966年に名称が現在の「マイクロ波研究会」と改められました。この年を、研究会発足の年として数えますと、2023年の今年は57周年に当たります。「マイクロ波研究会」初代の委員長は岡村総吾先生です。その後、下表に示すように、マイクロ波分野並びに関連分野において、いずれも著名な各先生が当研究会を牽引してこられました。

その間、下図に示すように毎年10回程度の研究会を開催し、最近では200件/年を超える研究発表件数を数えています。その内容は多岐にわたり、上述の1958年当時の検討事項と比較すると、マイクロ波技術が大いに発展し、非常に広範囲の各分野に展開されてきたことを実感できます。