2011年 6月研究会

■テーマ:大規模マルチメディアデータを対象とした次世代検索およびマイニング

■日程:
発表申込:2011年4月22日(金)(延長しました)
原稿締切:2011年5月16日(金)
開催日 :2011年6月6日(月)〜7日(火)

■会場:
慶應大学 日吉校舎 来往舎
住所:神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1

■趣旨:
今日,Web上のコンテンツ, 電子図書館,電子書籍,デジタルテレビ放送等,我々の身の周りには大量のデジタルメディアデータが存在しており,多種多様なコンテンツから必要な情報を取得するため,ユーザは膨大な時間を費やしています. そこで,様々な大量メディアに対する検索技術,新たな価値を見出すコンテンツマイニング技術,さらには複数メディア情報を利用した新しいアプリケーションなど,大規模コンテンツを有効に活用するための研究の重要性が増大しています. こうした状況を踏まえ,データ工学研究会とパターン認識・メディア理解研究会は共催にて,「大規模マルチメディアデータを対象とした次世代検索およびマイニング」をテーマに第一種研究会を開催いたします.
現在,Web上には一般ユーザがアップロードした大量の画像や動画などのCGM(consumer-generated media)データが溢れています. CGMデータにはテキストタグやジオタグなどの様々なメタデータが付与されているという特徴があります. また,CGMデータはYoutube, Flickrなどの画像・映像共有サイトに加え,Facebookやmixi, twitterなどのソーシャルメディアにも多く存在しています. さらに,本年7月に完全デジタル化が行われるデジタルテレビ放送では,映像・音声に加えて豊富なメタデータが付与されているという特徴があります. メタデータに画像・映像自体から抽出した特徴量を利用することにより,Webやデジタル放送等の大量コンテンツを有効に活用する次世代検索技術やアプリケーションの登場が望まれています.
爆発的に増加する多様なデジタルコンテンツに対し,必要なデータを探すのみならず,収集された有用なデータを系統的に管理、共有する試みが着目されています. 例えば,ImageNetでは世の中のほとんどすべての一般名詞に対応する画像の収集を目指し,ネット上の不特定多数の人に作業を依頼するクラウドソーシング(crowdsourcing)によってWeb上の大量画像を整理,DB化し,画像認識のための研究データとして公開が開始されています. こうした整理された大量画像データの利用はほとんど研究が行われておらず,今後の研究が期待されます.
大量メディアデータを効率的に扱うにはより高速なアルゴリズム,計算機資源の有効利用に加え,増大する一方のデータ処理のスケールアウトを可能とする計算機システム、クラスタシステムの利用が不可欠であり,クラウドサービスに適合した大規模分散処理方式への検討が必要となります. すなわち、大量メディアを扱うための新しいアルゴリズムや,計算機の利用法の研究が今後大い期待されます.
本共催研究会では,上記に述べたように「大規模マルチメディアデータを対象とした次世代検索およびマイニング」に関する意欲的な研究発表を募集いたします. また,テーマに限らず,広く一般セッションの発表も受け付けます. 皆様の積極的なご応募をお待ちしております.

6月共催第一種研究会担当:
DE研:中野 美由紀(東大),遠山 元道(慶應大),吉田 尚史(駒澤大),鬼塚 真(NTT)
PRMU研:佐藤 真一(NII),黄瀬 浩一 (阪府大),内橋 真吾(富士ゼロックス),柳井 啓司(電通大)

申込方法:
http://www.ieice.org/ken/program/index.php?tgid=IEICE-DE から申し込みください.

■本件の問合せ先
吉田 尚史(駒澤大学)
発表申込用: de-org AT mail.ieice.org